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約束。

『さ、ご飯 ご飯♪』 『食べるぞ、みー♪』 『う、うん・・・・』 2人について 階段を下りる。 さすがに ご飯は、玲音の部屋ではなく、ダイニングルームで食べるらしい。 想像してたよりは、こじんまりしてて (って、それでも俺んちのより広いけど) 華美 感じでもなくて、そんなに緊張せずに 食べる事が出来た。 それにしても・・・ クリームシチューも パンも美味しい。 うちのとは やっぱり全然 違って 『美味しい・・・・』 『そ?よかった♪おかわり してね。』 『うん・・・・』 美味しい・・・けど、どうも落ち着かないのは ・・・・気になる事があるからで・・・ いいか、聞いてみよう。 『あの・・・・あのさ、俺・・・お前の親に挨拶とか・・・しなくていいの?』 ご飯、ご馳走になったうえに、泊まるんだからなぁ。・・・挨拶は しとかないと。 そう思ったんだけど・・・ 『あー、大丈夫 大丈夫!うちの親、忙しくて居ない事が多いから。今日も帰ってこないし気にしないで?』 『え・・?そうなの?・・・でも・・・・・』 ── この、ご飯は? 誰が作ったんだ? 目の前に並ぶ料理を しげしげと見つめていると、玲音が俺の疑問に気づいたらしく 『ああ。今日は、お手伝いさんが作ったんだよ♪美味しいでしょ?』 と、教えてくれた。 『え・・・、お手伝い・・・さん??』 『そうそう♪家の事は大体、ね。』 『へ、へぇ・・・。』 ほほぉ。 お手伝いさんって、ホントに居るんだなぁ。 でも・・・ 『いつも・・・こうなの?』 こんな広い家に 1人で(2人で?) 寂しくないのかな?? 『ん?うん。咲哉がいるから楽しいよ?』 『ふーん。』 『でも、みっきーが居ると、もっと楽しいかたなぁ♪』 『へ・・・・/////?』 『ね。みっきーも 寂しくない?1人で。』 玲音が ふと真剣な顔になって 俺を見つめてくる。 『え?・・・・俺?な、なんで・・・?』 うちは・・・父さんは 今、単身赴任で家には いない。母さんは看護師だから、夜勤で居ない事も多い。ここほど広くはないけど・・・1人でいる時は少し 寂しくなってしまう時だって ある。 コイツら、これも知ってるんだ・・・。 『べ、別に・・・・慣れてるし。』 寂しくったって 親が仕事なら、子供は留守番する。 それは普通の事。 普通なんだよ。 『そう?慣れてるのかもしれないけど・・・ 寂しくないワケじゃないでしょ?』 『・・・それは・・・・・』 『ねっ !?だから、ママさん夜勤の時は 泊まりにおいで!これで、みっきーも 俺たちも寂しくない!いいアイディアでしょ?』 『・・・・・・・え、でも・・・・』 すると、それまで黙って 事の成り行きを 見守っていたような咲哉もボソリと呟く。 『みー。俺もみーが来てくれたら嬉しい。 もし、俺たちが嫌いじゃなかったら・・・ 来てほしい。』 2人に頭を下げられて、俺は戸惑う。 神妙な顔して・・・ きっと、ホントは寂しいのかも・・・ 俺も・・・一緒で。 『わ、分かった・・・・・』 俺も しんみりした気持ちで、そう答える。 ── と、 『よっしゃ──っ!』 『やったな、玲音♪』 さっきまでの深刻な雰囲気はどこへやら・・・ 立ち上がって、ハイタッチする2人。 『は・・・・・・・・?』 『みっきー、約束したからね!』 『は?』 『みー、約束だからな!』 『は??』 『『お泊まりゲット~っ!』』 『・・・・・・はいぃ・・・・?』 え? なに、これ。 なに、これ。 なんで こうなった!? いや ────────────っっ!!

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