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お泊まり。
『ささ、みっきー、ここに おいで♪』
『イ、イヤだ・・・・っ//////』
ドでかいベッドに寝転んで、玲音が手招きする。
『じゃあ、みー、ここに来い♪』
『イヤだ・・・・・っ//////』
同じベッドに寝転んで、咲哉が手招きする。
同じベッドの端っこに寝転ぶ2人。
つまり、あいているスペースは、ベッドの
ド真ん中。
どっちにしろ、俺は2人に挟まれて寝ることになる。
2人と一緒のベッドに寝る、という事が、
俺にとって どれだけ危険な事なのか。
俺はもう、イヤになるほど知っている。
『べ、別の部屋・・・・・!
別の部屋、あるだろ?
ゲ、ゲストルームっつーの?』
こんな大きな家だ。
きっと、あるハズ・・・!
いや、絶対 ある!
『ああ。あるよ?』
やっぱりー!(よっしゃー!)
『じゃ、じゃあ、そこに行く!』
『もー。ワガママだなぁ。いいよ。
そこに行こうか。』
『よし。じゃあ、俺も♪』
『は?』
『ここよりベッド狭いから、もっと
密着 出来るね♪もー、みっきーてば♪』
『大胆だな、みー♪』
『はぁ・・・・っ !?
・・・ちょっ・・、ま、待て!』
「違うっっ!」「そうじゃなくて!」
と、言いたいのに2人は有無を言わさず
俺を引きずって行こうとする。
『わぁ───っ!
待て待て待ってっっ!!』
『ん?』
『こ、ここで、いいですっ!!』
狭いベッドで密着・・・っ!?
いやいやいや。
冗談じゃない。
ベッドが広い、こっちの方がまだ、マシだ!
・・・・・・と、思う。
多分。
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