534 / 700
みっきーの誕生日☆35
振り出し・・・
振り出しだよー
結局 なんも解決してないよー
『うーん・・・・』
再び 悩み出す俺を見て 森山さんは
なぜか「ぷはっ」と吹き出した。
『・・・・・・、なんで笑うんですか~?』
人が真剣に悩んでるのに・・・!
わざとオーバーにぷくッと膨れて見せると
森山さんは 余裕?の顔で 俺の頭を
「よしよし」なんて言いながら撫でつつ
また 吹き出した。
『も、森山さんん~?』
『あ、失礼。
あまりにも可愛らしくて、つい』
『・・・・・へ・・っ////!?』
うわわ・・///
わわわ・・・・///
玲音と咲哉以外の人に「可愛い」
なんて言われちゃうと こそばゆいなー///
───じゃなくて!
照れてる場合ではないっ!!
俺に出来る事、
俺にしか出来ない事を 考えなくちゃ!
『うーん・・・俺に出来る事・・・
俺にしか出来ない事・・・かぁ・・・
なんだろ・・・うーん・・・』
また考え始めた俺に・・
森山さんは ゆっくりと口を開いた。
『えーと・・
むいてる、むいてないは置いといて
光希さん、接客に興味は あります?』
『・・・・・・・・へ?接客?』
『カフェっていうのは・・
料理を作る人だけでは出来ませんよね?
注文を聞いたり、運んだり
お客さまの相手をする仕事も必要です』
『・・・・・・・・・・あ。そ、そっか・・・』
接客かぁ・・・・!
それなら料理やお菓子作りより
頑張ったら出来そうな気がする・・・!
そして、
なにより 2人のためになるよな・・!
『あああ・・ありがとうございます!!
なんか・・
出来るかどうかは とりあえず置いといて
希望の光が見えてきました!!』
『はは。それは良かったです。
どうか、これからも玲音さんと咲哉さんの
傍にいてあげて下さいね』
『は、はい・・・///それは、もちろん・・・!
ずっと一緒にいたいし、いるつもりです!』
『ありがとうございます』
『いえいえ、こちらこそ』
悩みから解放されてホッとして
ニコニコと2人で見つめあっていると・・・
後ろから ドガーンッと 何かが ものすごい勢いで ぶつかってきた。
『───ぐえっ・・・!』
衝撃で 前のめりに潰された俺・・。
何が起こったか分からずにいたのだけど・・
『みっきー』
『みぃーぃ』
『・・・・・・・・!?』
───って、
この声、
馴染みのある重さ、
耳慣れた 鼻息、
そして、
お腹にまわされた手・・・
これは・・・間違いなく
玲音と咲哉だ。
起きたんだ・・・
今の森山さんとの会話
聞かれちゃった・・・かな?
(今回に限っては聞かれてても
いいんだけど・・・ね?)
ともだちにシェアしよう!