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みっきーの誕生日☆47
晩ごはんは
お昼がパスタだったから・・・と
森山さんの心配り(これもプロのお仕事!)で
和食の献立だった。
しょうがご飯
鯛の木の芽焼き
アスパラと甘夏のサラダ
海老しんじょのすまし汁
なんて、料亭(行った事ないけど)みたいで
テンションの上がった俺は すすめられるまま
たくさん おかわりしてしまった。
エッチで疲れきった後のお風呂、
そして満腹・・・
これで眠くならない方がおかしい。
食後のコーヒーが出る頃には
目が開けられないくらいの睡魔に襲われていた。
『あれれ?みっきー、眠そうだね?』
『ん?ホントだ。眠そうだな、みー』
『・・・・・・んー・・・』
うつらうつら船を漕ぐ俺を見て玲音と咲哉は
クスクス笑いだす。
『ふふ。子どもみたい♪』
『ああ。かわいいなぁ♪』
『・・・・・・・・・』
・・・・子どもって・・・
俺がこんだけ疲れて眠いのは
誰のせいだと・・・
『まあ、体は子どもじゃないけどね♪』
『そうだな、子どもじゃないよなー♪』
『・・・・・・・・・』
・・・おいおいおい
なに、さらっと とんでもない事を
言っちゃってんだ・・・・・!
───なんて心の中では悪態をつけても
実際には文句を言う元気はもう残ってなくて・・・
とうとう眠気にも負けてテーブルに突っ伏した。
『あらら。みっきー ホントに寝ちゃう』
『ああ。・・だな。みー 寝室に行こうか』
『・・うー・・・・ん・・・・』
返事にならない返事をしたと同時に
ふわりと体が浮いた。
咲哉に運ばれ 寝室に着いた時には
半分・・・というか ほぼ寝ている状態で・・・
かろうじて2人の「おやすみ」の声と
頬に唇の感触を感じて、それを最後に
一気に眠りへと堕ちていった。
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