547 / 700

みっきーの誕生日☆48

───翌朝。 5月5日(誕生日 当日) 『・・・・・・ん~』 あ~ スッキリ・・・ よく寝たぁ・・・ 『ふあぁぁぁ・・・』 なんか・・・なんだろ・・ 寝心地いい・・・ ふかふかのふわふわじゃなくて 妙にしっくり・・・肌に馴染んだ、この感じ・・・ まるで・・・自分ちの布団・・みたいな・・・ ・・・・・・・・・・・・。 『・・・ん~・・・・・』 無意識に隣で寝てるハズの玲音と咲哉を探す。 でも、いくら手で探っても、 そこに いつものぬくもりはなくて・・・ あれ? 2人とも もう起きたんだ・・・ 『んー』 布団の中で、体を伸ばしてから 目を開ける。 ────と、そこは・・・ 『・・・・・・・・・・・・え!?』 そこは・・・・・・見慣れた、どころじゃない どこをどう見ても俺の・・・俺の部屋・・・ 『・・・・・・・・・』 俺の部屋・・・・・・・・だ・・・・ 『・・・・・・・え?・・・・・・え?なんで?』 ガバッと起き上がって見渡しても 玲音と咲哉の姿は・・・・ない。 『・・・・・・・・・えぇ??・・・なんで?』 寝る前までは間違いなく別荘にいたのに ・・・・・なんで? いつの間に帰ったんだろ・・・? ・・・・・・・・ 『・・・・・・全然・・・覚えて・・・ない・・・・』 多分、よく寝てたから起こさないように 車に乗せられたんだろう・・・・・・けど 爆睡してた俺に、その記憶はなかった。 っていうか・・・俺、今日が誕生日だよな・・ だから、当たり前のように ‘’今日も一緒に居られるもんだ‘’とばかり 思ってたのに・・・ なんで家に連れて帰られたんだろう・・・ 『──あ。もしかして・・・・・』 玲音と咲哉は母さんと一緒に 下にいるのかも・・・・・・! と、慌てて飛び起きて パジャマのまま 階段を駆け下りた。   リビングのドアの前に来ると、 中から楽しそうな話し声が聞こえてきて ホッとする。 なーんだ! やっぱり2人ともここにいた・・・! 勢いよくドアを開け、中に入って・・・ 俺は、再び 固まった。 『・・・・・・え?』 母さんと話していた声の主は・・・ 『おはよう、光希』 『・・・・・え?・・・・・え? ─────と、父さん?』 そう。 玲音と咲哉ではなく・・・ 俺の・・・・・・父さん・・・だった。

ともだちにシェアしよう!