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みっきーの誕生日☆48
───翌朝。
5月5日(誕生日 当日)
『・・・・・・ん~』
あ~
スッキリ・・・
よく寝たぁ・・・
『ふあぁぁぁ・・・』
なんか・・・なんだろ・・
寝心地いい・・・
ふかふかのふわふわじゃなくて
妙にしっくり・・・肌に馴染んだ、この感じ・・・
まるで・・・自分ちの布団・・みたいな・・・
・・・・・・・・・・・・。
『・・・ん~・・・・・』
無意識に隣で寝てるハズの玲音と咲哉を探す。
でも、いくら手で探っても、
そこに いつものぬくもりはなくて・・・
あれ?
2人とも もう起きたんだ・・・
『んー』
布団の中で、体を伸ばしてから
目を開ける。
────と、そこは・・・
『・・・・・・・・・・・・え!?』
そこは・・・・・・見慣れた、どころじゃない
どこをどう見ても俺の・・・俺の部屋・・・
『・・・・・・・・・』
俺の部屋・・・・・・・・だ・・・・
『・・・・・・・え?・・・・・・え?なんで?』
ガバッと起き上がって見渡しても
玲音と咲哉の姿は・・・・ない。
『・・・・・・・・・えぇ??・・・なんで?』
寝る前までは間違いなく別荘にいたのに
・・・・・なんで?
いつの間に帰ったんだろ・・・?
・・・・・・・・
『・・・・・・全然・・・覚えて・・・ない・・・・』
多分、よく寝てたから起こさないように
車に乗せられたんだろう・・・・・・けど
爆睡してた俺に、その記憶はなかった。
っていうか・・・俺、今日が誕生日だよな・・
だから、当たり前のように
‘’今日も一緒に居られるもんだ‘’とばかり
思ってたのに・・・
なんで家に連れて帰られたんだろう・・・
『──あ。もしかして・・・・・』
玲音と咲哉は母さんと一緒に
下にいるのかも・・・・・・!
と、慌てて飛び起きて
パジャマのまま 階段を駆け下りた。
リビングのドアの前に来ると、
中から楽しそうな話し声が聞こえてきて
ホッとする。
なーんだ!
やっぱり2人ともここにいた・・・!
勢いよくドアを開け、中に入って・・・
俺は、再び 固まった。
『・・・・・・え?』
母さんと話していた声の主は・・・
『おはよう、光希』
『・・・・・え?・・・・・え?
─────と、父さん?』
そう。
玲音と咲哉ではなく・・・
俺の・・・・・・父さん・・・だった。
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