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みっきーの誕生日☆49

『と・・・・父さん・・・・・なんでいるの?』 たしかGWは帰らないって言ってたハズ・・・ 『ん?そりゃー 光希の誕生日だし。 それに新幹線のチケット取れたから・・・ って、なんだ? 光希は父さんに会えて嬉しくないのか?』 『え?・・・・やややっ・・そんな事は・・・ う、嬉しいよ!?ありがとう!!』 『そーかそーか♪』 『う、うん・・・あはは』 もちろん、久しぶりに父さんに会えて嬉しい。 会うの お正月以来だし でも・・・てっきり玲音と咲哉だと思ってたから ちょっとだけ残念・・・な気持ちはあるけど・・・ (ごめん、父さん) 『さあ、2人とも朝ごはんにしましょ』 『はーい♪』 『・・はーい』 玲音と咲哉は気になるけど・・・ お腹が空いてはなんとやら、だ。 まずはお腹を満たそう。 ☆ ☆ ☆ 『───え?玲音くんと咲哉くんが なんで 光希を連れて帰ってきたのかって?』 『・・・う、うん。なんか聞いてる?』 朝ごはんの片付けを手伝いながら母さんに なんで俺がここに運ばれてきたのかを 聞いてみたのだけど・・・ 『───さあ? “今から帰りまーす”って電話があって・・・ 寝てる光希を降ろして すぐに帰っちゃったから・・・理由は聞いてないわよ?』 結局、分からずじまい・・・ 『そ、そう・・・』 『なにか急に用事が出来たんじゃない?』 『・・・う、うん・・・』 急用・・かぁ・・・ 『気になるなら電話したら?』 『・・・うん』 『お出掛けするから するなら早めにね』 『え・・・出掛けるの?』 『ええ。せっかく父さんが帰ってきたからね。 光希のお祝いしようって♪』 『・・・・・そ、そっか・・・』 お出掛けかぁ・・・! 玲音と咲哉に電話して・・・ 用事がすんでたら家に行ってみようって 思ってたのに・・・お出掛けかぁ・・・ 『・・・嬉しくない?』 母さんがそう言うと俺の顔を覗き込んでくる。 『────へ?・・・あっ・・・! やややっ・・・そんな事ないよ?ないないっ! 嬉しいなー!ありがとー!』 慌てて ごまかしたつもり・・・だったけど・・・ 『あはは。相変わらずウソが下手ねぇ! 無理しちゃって。もー! ホントは会いたいわよね~? でも 今日くらいは家族水入らずで過ごしましょ?』 『・・・あ・・・あはは・・・』 母さんには全部 見抜かれている・・・ 『さ、ここは もういいから 玲音くんと咲哉くんに電話してらっしゃい』 『・・・・・・っ、うん!』 俺は速攻で手を拭くと、リビングを飛び出し 階段を駆け上がった。

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