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みっきーの誕生日☆50
『・・・・・・出ない・・・!』
玲音にかけても咲哉にかけても
留守電に切り替わってしまう。
『出ないぃぃ・・・!なんで~??』
2人とも出ないなんて・・・おかしい・・・
───はっ!
ま、まさか・・・
玲音と咲哉になにか・・・あった、とか?
──いや、
アイツらに なにかあったんなら
きっと玲音と咲哉のお父さんから連絡がある
・・・はず。
って事は・・・・やっぱり急用・・か・・
急用・・・・
急用・・・
急用って なんなんだろ・・??
あああ!気になる・・・っ!
でも、電話には誰もでんわ・・・
なんて言ってる場合じゃないっ!!
『えぇい!もう1回・・・』
『光希~!行くわよ~!』
下から母さんの声が聞こえてきた。
急いでリダイアルのボタンをタップする。
『───!く~~っ、出ろ・・・出ろ~!』
『みーつーきー?』
『光希、行くぞ~!』
『は、はーいっ!・・・ああっ、もーっ!!』
やっぱり出ない・・・!
なんでだよーっ!もーっ!
もー。・・また隙をみつけてかけるか・・・
用事が済んだら
向こうから かかってくるかもしれないし・・・
だって、今日は・・・今日こそが
俺の誕生日・・・だし
なんもないってコトは・・・ないよな?
・・・うん。ないない!
アイツらに限ってそんなコトは・・・
『・・・・・・・・・』
とはいえ、やっぱり諦めきれなくて
スマホをジーっと見つめていると
『みつきー??』
『おーい!行くよ~!』
しびれを切らした父さんと母さんが
階段を上ってくる気配・・・
『・・・っ、はーい!今、行く!』
諦めて、スマホをポケットに突っ込むと
部屋を出た。
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