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第3話

「え、俺普通に年上かなと···」 「俺そんなに老けてますかね。よく言われるんですけど···」 「いや···多分、落ち着いてるし、タッパあるから···」 「落ち着いてる?俺が!?こんななのに!?」 ケラケラと笑い出した泉田さん。その時の様子は年相応かなと思う。 「年下の友達は、嫌ですか?」 「嫌とちゃう!俺年下大好きやし···ほら、可愛いやん?あ、でもやっぱり敬語要らんよ。あと俺の名前は健人。”賢い”じゃなくて”健康”の方ね」 「わー!個人情報教えてくれた······だめですよ今時簡単に教えちゃ。悪用されちゃいます。」 「そんなんする子とちゃうやろ。そうやそうや、下の名前なんて言うん?」 長い間話してたら泉田さんが怒られるやろか。早いところ切り上げてあげなあかんのやろうけど、話してるのが楽しい。嫌なこと忘れられそう。 「将斗(まさと)です!んーやっぱり敬語じゃないと話しにくい…徐々に慣らしていきます」 「何でもええよ。じゃあまた連絡するね。バイト頑張って」 「はい!また!」 本屋を出て、食材を買いにスーパーに行って、それから家に帰る。 帰ったら洗濯物しよって思いながら。

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