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第5話 追跡妖精
―俺はあれからカルティノの家に通い、やっと一センチ程度蜜を貯める事が出来た。
カルティノとも少しは仲良くなったと思うし、もう少し花蜜を貯めたら……儀式のお願い、してみようかな……!
そして俺はカルティノに花蜜を届けた後、一人、儀式に使う衣装はどうしようかと考えながら森を飛んでいたら……。
金髪の剣士が居たんだ。
あれがアメールが話していた『金髪の剣士』か?
……でも、何で大きな葉っぱや柔らかな茂みをガザガザして……何か探しているのか?
…………ふぅん? 面白い! 俺が何を探しているか、暴いてやる!!
もしかしたら、森を荒らす"悪い奴"かもしれないしな!!
妖精の大人達がこの辺には最近は居ないと言っていたけど、昔は目覚める前の妖精の子供が他種族に浚われて愛玩物として高額に取引されていたらしい。
目覚める前の妖精は『無色透明』……つまり、意図的に髪色と瞳の色を操作出来るんだ。
瞳にしたい自然物、髪色にしたい花弁。
瞳を黒いアイマスクで覆い、髪は何色でもない半透明。
そして、買った奴がその妖精を"染める"。
それが人気の理由みたいだ。
妖精の子供は葉っぱの上や茂みの中、木の洞……そういった所に"光る妖精珠が収束"して出来るのだ。
好き合た大人の妖精達が交わると、ふわふわした妖精珠を放出して、他の妖精珠とどこかで固まって、一定量集まると新しい子供妖精が生まれる。
だから……か、俺達妖精族は"親"って関係性が、いまいち…薄い。
みんな親で兄弟……な、感覚だ。
ちなみに他種族と交われば、その種族の特徴が多い子供が生まれる。
まぁ……儀式はカルティノが良いけど、先は分からない……儀式の衣装も、カルティノを想って作りたい。
時間が無いのに、カルティノに聞けない……臆病な俺……。
「―……ぁッ! いけね!」
自分の思考に傾いた事で、俺は例の剣士を見失ってしまった!
左右……ぐるぐると水平回転して彼を探すも、無駄で……。
やってしまった……。
俺は溜息を吐き、とりあえず妖精の集落の"緑の帳"に帰えろうとした時……
「ほぉ……? こんな森の奥に、子供の妖精が居るとは珍しいなぁ……」
―……へ?
「なかなか可愛い容姿をしているな」
俺の前に……ひょっこりとギガントが現れた。
大きな筋肉質の巨体……三メートルはあるか……?
それに太い眉下の血走った白にギラギラと光る黒い瞳孔に、勝ち誇り歪んだ唇から見える大きな歯……。
―……見るからに粗暴そうな奴……。
そんな判断を下していたら、突然身体を乱暴に鷲掴みにされた。
意外と素早いな!
そのまま力強く握られ、身体がミシミシと嫌な歪みを訴えてくる。
「…………や、止めろ!」
「……子供の妖精が出す魔力を含んだ……"精"はうめぇらしいじゃねぇか……、俺に寄越せ……」
何だ、コイツ……!!
「しっ……知るか! 放せ! 放せ放せ放せッ!!!」
「うるせえ……」
何故か息も荒くギガントは俺の小さな腰布を無理矢理取ると、今度は左手と左足、右手と右足を持ち、開脚させる格好にしてきた。
俺は白い裸体がギガントの前に急に晒され、そのあまりの格好に自身の頼りなさを感じてプルプルと震えながらだが、何とかギガントに食って掛かった。
「……ば、ばかやろぉ! 腰布を取って、こんな格好させるな! 放せ……この変態脳筋ッ!!!」
「……だ、ま、れ……!!」
「ひっ、あ、あ……く……きゅ……あぁぁん!!?」
ギガントは俺の股間を下からベロリと数度舐めあげてきた。あまりの嫌なゾワゾワした刺激に俺は訳の分からない声が口から出た。
「ほら、はよぉ出せ出せ……くふふ……」
「あ、や、やぁ……!!!」
そして今度はキガントは俺の股間を自身の舌の上に置き、捉えている手足を前後に動かして刺激をし始めた。
ねっとりとした唾液と、舌のざらついた感触が俺の萎え状態のペニスを襲ってきた。
そして下からのそんな刺激に先ほどまで恐怖で萎えていたペニスも、今は頭をもたげ始めている……。マジかよぉ……?
「ひ、は、やだ……やだよぉ……誰か助けて……ぇ……」
「ははは……こんな森の奥に来る奴なんかそうそう居ネェよ。……んだから、フーフー……ほぉら……」
「ひぁ!!?」
今度はギガントは俺のアナルをチロチロと舌先を使って刺激してきた。
そしてチュプチュプとペニス先端を器用に舐めまわす刺激を受け、俺のペニスは赤く充血し、完全に剥けて勃起した。
剥け出た先端からは俺の意識に関係無く、先走りが湧き出ている。
そんな俺の痴態にギガントは目を細めると、いきり立つ俺のペニスを口に含み、ちゅうちゅうと吸い始めたんだ。
「あ、あ、ぁああ!?」
「……ああ……、なかなか吸いやすいサイズだな、おめぇのはよ……」
「しゃ、べる……な! 気持ち悪いッ!!」
「フン! 強がりが……!」
「ひ……ぎぃいいいいぃ!!?」
含んだペニスの先端の窪みを強く舌先でゴリゴリ舐られ、俺はあっけなくギガントの温かな口内に魔力を帯びた精を出した。
「あぁぁぁあああぁ……」
「ん、んんん……こりゃぁ、うめぇ、確かにうめぇなぁ……食いモンのせいか?」
……食べ物? 確かに俺達、妖精の主食は花弁や花の蜜、果物、野菜、蜂蜜だけど……。
「ほぉら、もっと出せ出せ」
「ひぎゅあぁ!!」
俺が別な方向に意識を飛ばしていた時、ギガントが俺の魔力を求め、再びペニスを口内で犯し始めた。
舌先を左右に動かし、プルプルと舌を使って振るわせてくる……。
そんな荒い刺激に、俺の意思とは関係なく再びペニスが怒張し始める。
「舌を動かすな! 気持ち悪いだろッ!!」
「……ふんっ……お仕置きしてやる……!」
「―……ひ、びッ……びあ"あ"あ"あぁぁ"ぁぃい"だ……いだいいいいぃぃぃい"い"いぃッ!!!」
「あまり生意気な口を叩くからだ……」
ギガントは俺のペニスを僅かに力を入れて、コリコリ……ゴリゴリと噛んだのだ。
急に加えられた痛みに思わず泣き叫び、妖精の粉を大量に撒き散らして俺は腰を揺らし暴れた。
それと同時に、ギガントの口内に再び魔力を帯びた精液を放出してしまった。
俺が恐怖で逃げようとする度、ちゅぽちゅぽとペニスがギガントの口唇に出し入れされる。
そして奴の口内では舌でベロベロと押さえつけられ舐られる。
しばらくそんな嬲りが続き、突然ギガントが昏い笑みを浮かべた。
「……そうだな……俺も舌が疲れた」
「……え……」
ギガントの言葉に、俺は一瞬事が終るのかと期待した。
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