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第7話 妖精は治療中
※小スカ注意です?
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「―――……ぁ……?」
「クラサ、気が付いたか」
「カルティノ……」
俺は何か布に包まれて、まだ外に居た。
包む布は固めだけど、何だか安心する芳香がして……。
その匂いに俺は身体の力をゆっくり抜いた。
そんな俺の前髪をカルティノがチョイチョイといじってくる。
俺はその指先をそのまま受け入れて、無意識に口を開いた。
「……あのギガントに……」
「―……若い妖精の"魔力"には僅かに魅了や……お前達特有の儀式が円滑に進むように錯淫効果が含まれてて……。
あのギガントに湧いた劣情にそれが加わってやけに興奮したんだろ……」
「……お、俺……ッ……俺のなか……に……?」
「……あー……一応未遂だ。……第一、急には……入らんだろ……。サイズも…………な?」
言い終えて布の中でガタガタ震えながらうずくまる俺に、カルティノは優しく声を掛けてくれてる。
俺は意識が戻ってきた事で生まれた恐怖に瞳を閉じ、自分の闇で視界を塞いだ。
「…………大丈夫、大丈夫だからな、クラサ」
「…………」
あ、頭……撫でてくれてるの?
指一本で俺の頭をクリクリ撫でてくれるカルティノ……。
「綺麗な水で洗って……俺が治療、してやるよ。その姿のままは辛いだろ?」
「うん……」
「俺の家に行こう」
そう言うとカルティノは俺を布ごと抱え持ち、歩き出した。
帰る途中で湧き水がある所に連れて行かれ、そこで全身を洗われた。
そうだ……俺、あのギガントに全身舐め回されて、アイツの……も、全身に……それに"血"……。
俺の腕を柔々と親指と人差し指で擦り、汚れを落としてくれる。
お互い無言なのは……しょうがない……かな?
カルティノはそこでザッと俺を洗い、自分の着ていたシャツを脱いで俺を再び包んでくれた。
よく見れば、最初の布はカルティノの上着だった。
俺は布の中で再び力を抜いてカルティノに身体を預け、瞳を閉じた。
何だか扱いが丁寧で……大事にされているみたいで、無駄にドキドキしてしまう……。
そして家に着いて、俺は湯を張った桶に入れられた。
湯からは僅かに草の香りがして……もしかして"薬"的な物を溶かしたのかな?
少しグリーンめいている。
湯からカルティノに視線を移せば、晒されている彼の暗褐色の上半身は逞しくて……筋の流れが綺麗……。
俺の身体は前世も今も薄い……筋肉とは無縁な白い身体だから、そういう身体に憧れる……な、とか。
そしてカルティノは俺の桶の周りに薬瓶を数本と麺棒、クッション、布……等、必要そうな物を用意して、俺を湯から上げた。
身体を拭かれ、俺はクッションの上にうつ伏せに置かれた。
……これから"治療"が始めるのか……。
どんな事されるのだろ……?
カルティノの好意で治療してもらえるんだから、俺も頑張らないと……だな。
俺が内心覚悟を決めていると、頭上からカルティノの声が……
「クラサ、今からアナルに薬を塗布するから、四つん這いになって尻を上げてアナルを見せてくれ」
―……なぬ!?
「…………」
「ほら、消毒するから……」
カルティノの言葉にショックを受けてい動かない俺にじれたのか、カルティノが手を伸ばしてきた。
俺は妖精の粉をキンキン出しながら、慌てて指示通りの格好に……。
「わ、わ、分かった! ……からッ!」
ううう……マジでぇ?
この格好をした、って事は消毒を受けるって事で……う、うぁー!
やるしかないのか……!!
そして俺は深呼吸をして、覚悟を決めて言われた通り、クッションの上で四つん這いになり、尻を高く上げてカルティノに良く見える様に尻たぶを左右に開いてアナルを晒した。
カルティノ……に、ここ、見られるの……緊張するし、恥ずかしい……!
「……カルティノ、こ、こう? 俺の…………っ、見え……る……? 大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。そのまま固定してるんだ、クラサ。薬を塗るから」
「ン……っ……」
そう言うと、カルティノは綿棒に薬を滲み込ませて俺の露出状態のアナルに薬を塗ってきた。
―ツプ……ニュルニュル……
「~~~ふぁッ!?」
綿棒の先がアナルを広げて内面……を……!?
「ほら、閉じない様に我慢するんだ……」
「ぅ、う……ンっ! ~~ッ!?」
何、コレ! メチャクチャ滲みるぅ!! 涙出てきた……!
しかも、この体勢……。綿棒の先で押されて身体が揺れて……あの、その……カルティノに犯されてる……みたい……。
押される力に抵抗すると、勝手に「んッ、ふっ」とした息使いが鼻から漏れる。
……不謹慎だけど、ドキドキしてきた。
でもでも、やっぱり……!
「しみッ……!? ぃたッ! ぃたぁい……ぅ~~~」
「……滲みて痛いのか……? なら……」
「…………!!!?」
ああッ……!? カルティノ、そんな……アナルに"フーフー"息を吹きかけないで……っ!
治療なのに! 治療、なのにっ!!
カルティノの息……温かい風……が、き、きも、きもちいいよぉ……っ!
―ピクン! ピクン! ピクン!
~~~ッ! は、反応!? 俺のペニス、反応してきてる!?
―……ふーふー……。…………ビクン! ……ふー……ふー……。ビクン……ビクン……ビクン!! ……ッぴゅ……
「……!!! ~ぁ、あ、ぁ……! ~~でちゃぁう……っ……! …………カルティノ、ごめん、ねっ……!? んぅう! う!」
「???」
―ぴゅ! ぴゅ! ぴゅぅ!! ぴゅ――――……
「……んっ! んぁっ! あ! ~~~~ぅうぅ!」
「クラ、サ……?」
ああ~……っ……俺、射精してるトコ、後方からカルティノにバッチリ全部見られてる……!
ペニス勃起させて、カルティノのクッションに向けて射精してるの……丸見えっ……。
「~~~くっしょん……ごめんなさい……。汚しちゃった……」
「……あ~~~っと、……気にするな……。……お前、感じ易いのか?」
「……分かんない……」
ペニスの先端から白濁をまだ糸引きながら、俺は涙目でカルティノに謝った。
アナルへの刺激……よりも、カルティノに見られて更に犯されてるって想像した途端……俺、射精……しちゃった……。
クッションが、俺の涙と精液で濡れてドロドロに……。
「んひゃ!?」
「……いったん拭くぞ、クラサ」
温かいタオルで俺のペニス、拭いてくれるの? カルティノ……。
「んっ、んっ……。拭いてくれてありがと、カルティノ」
射精後のペニスをカルティノが温かい濡れタオルで優しく丁寧に拭いてくれた……。優しいなぁ、カルティノは。
皮も下げて、カリしたもくるりとして、先端の割れ目も……。
俺……一々ぴくぴくしちゃって……。
顔が熱い……絶対、真っ赤だ……。
でも、薬を塗る行為はまだ終わりでは無かった……。
カルティノが「ギガントの体液が着いた所、全て消毒するから、正直に話すんだ」と凄んで来たのだ。
俺は何かあったら困るから、恥ずかしかったし嫌だったけどカルティノに素直に話した。
カルティノは俺の話を聞いて、明らかに眉を寄せ、怒りが滲む表情を浮かべた。
話終わるとカルティノは俺を桶に入れ、
「さ、クラサ、ペニスを剥いてくれ。今からそこに薬を塗る」
「…………は?」
俺にこんな指示を……。
そ、そんなぁ……。嘘だろ?
そんな目でカルティノを見たら、大真面目な顔で俺を見ていた……。
マジなんだ。マジで……。
俺は観念して、震える手でペニスを握り、皮を下げて先端を露出させた。
「カ、カルティノ……これでいーい……?」
恥ずかしくて、顔が熱い。
そして俯いてカルティノに聞くと、「ああ、上手だ、クラサ。そのまま……」と言って麺棒であの滲みる薬を塗り始めた。
やはり……塗布された部分がピリピリ……ヒリヒリ……。
剥いた状態を保つ為に、自分で皮を下げて固定しているのだけど、やっぱり……滲みる!!
「ん……! んんッ…………ぁ!」
そして俺は痛みに我慢できなくて、手を何度も離してしまう。
その度に俺はまた剥いて、先端を露出させる……。
……くそぉ~……ギガントの野郎……何度も俺のを舐めやがって……。
しかもカルティノが「まだ塗る」と譲らなくて、頑張って……剥いて押さえてるんだけど、俺の、から……。
―ヌチ……
「~~~~!」
ぅああーん! ペニスの先端から先走りが……!!
「ぅ……ンぁっ……はぁ、はぁ……っ。ンぅう~~!」
どうしよう……先走りが、と意識すると身体が熱くなってきた。
カタカタと何でか震えが止まらないし……。
しかも息が……上手く出来なくて、涙が……出て視界が歪む。
あ……"トプ"ってまた溢れて……先端の窪みにある穴が"ヒクヒク"して……どうしよう……。
「……クラサ、俺が押さえて塗る。こっちの方が多分早い……」
「…………うぇ? ……ぁ……」
俺の変化にカルティノが俺のペニスを指で持ち、何と指で直に薬を塗りだした。
クリクリと先端部を指先が滑り、竿の部分も扱かれる様に薬を伸ばされる。
しかも先走りがトプトプって……もう、塗り伸ばされているのが薬なのか先走りなのか……分かんないよぉ!!
そんな風にカルティノにペニスを扱われ、俺は思わずそんな彼の固定している指に手を置いて掴んだ。
痛みに身体が跳ねて五指に力が加わり、その度にカルティノの指を握る。
「ンぁッ……! カルティノっ……! ぃ、ぃたいッ! もぉ塗るの止めて!」
「……駄目だ。クラサ……もう少しだから……頑張ろうな?」
涙声で訴える俺に、カルティノは慰める声を出しながら指先は止めず、しまいに先程の様に「ふ~~……」と息を吹きかけてきて……。
カルティノのそんな息に、俺のペニスが"ビクン!"と大きく動きペニス先端の穴が"くぱ"と……
「やッ!? やぁっ! ……ぅあ! ああっ!? あ…………ぁ、ぁ、ッ」
―ちょろッ……
「ぇ……あ、あっ……!!? うそッ……ぉしッこ……!」
―しょろ……しょろろろろ……しゃーしゃぁぁー……しゃ~~~……
「~~~~~!!!!?」
カルティノにペニス剥かれて……薬が滲みて痛くて、カルティノに息を吹きかけられて……オシッコしちゃった……!?
俺のペニスの先端の窪みの穴が開いて、透明な液体が放物線を描いて桶内に広がってく……。
「~~~ぅああぁん……あーん! 見ないでぇ……! 見ちゃ、ヤだぁ…………!! もぉ、ヤぁ!!!」
オシッコ……って言ってるけど、妖精のコレは花の匂いがする……それっぽい液体で……。
でも、恥ずかしい! ……恥ずかしいだろー!!?
妖精の粉を大量放出して大泣きした俺に、カルティノが「……すまん……ギガントに頭にきて……ムキになってた……」と言って、放尿後さっさと別な桶に入れ替えてくれた。
そこで身体を流されて、今度は薬を滲みこませた包帯みたいな物で全身ぐるぐる巻きにされた……。
そしてまだスンスン泣いている俺に、カルティノが指先で頭を撫でながら……
「クラサ、今夜……泊まっていかないか?」
俺はこの言葉に涙が止まった。
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