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第3話
仕方なくソファーに座ると、容赦なく靴下を脱がされた。
「やっぱり。
靴擦れができた上に、潰れて皮までめくれてますよ。
なにをやってきたら、こんなことになるんですか?」
「……サッカー」
「はい?」
「……河原で小学生と、全力でサッカー」
……はい。
小一時間ほど、大人げないないと思うほどに、全力で小学生とサッカーをしていました。
まあおかげで、なんとなく憂鬱な気分は晴れたし。
「……おろしたてのスーツはどろどろ、新品の靴は傷だらけ。
そこまでしていい大人が、なにをやっているのですか?」
「……」
「しかも履き慣れた靴ならまだしも、おろしたての革靴で、全力で走り回ったりしたら、そりゃ靴擦れだってできますよ」
……ううっ。
完全に呆れられてる。
でも仕方ない、自業自得だし。
「シャワー、浴びてきてください。
傷口はよく洗って。
あがったら手当して差し上げますから。
それまでビールはお預けです」
「……はい」
素直に敬一の言葉に従ってシャワーを浴びる。
実際、汗でべたべただったし。
靴擦れに水がかかると飛び上がりそうなほど痛かった。
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