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第15話
そこには俺の運命……慎がいた。
「なんで…?」
「なんでって、元々鈴の居場所は知ってたから。」
慎は当たり前のように答える。
「それより、趣味の悪い首輪してるね。それ、外そうか。」
彼はどこから入手したのか鍵を取り出し首輪を外す。
すると、首の重みが消えた。
鈴はふと自分の項に歯型がある事に気付く。
「わかってるよ。僕の気を引きたかったんだね。」
「え……?」
大丈夫、大丈夫。と彼は頭を撫でる。
「さ、移動しようか。」
「で、でも、秀がっ!」
「心配しなくても大丈夫。」
何が!と反論したかったが口元に布をあてがわれ、凄まじい眠気に襲われた。
__番なんて…関係ない。
だって、僕達は"運命"だから。
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