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第91話
このままこうして繋がっていたい。朝も昼も夜も関係なく、誰にも引き剥がされないようにずっと熱に侵されていたい。
「辛くないか?」
額に滲んだ汗でへばりついた髪を直してくれる指は優しかった。最上級の労りを感じて、幸せに満ち溢れた。
「大丈夫……。藍、藍……」
首に腕を伸ばし抱きつこうとすると、その腕を首に巻かれ永絆の背中に永絆の腕が回ってきた。そして勢いよく上体を起こされ、向かい合う様に座らされる。
「藍っ……」
膝の上に乗るような体勢にされ、繋がっていた場所の角度が変わりより深くに藍を感じた。
「く、はっ……」
藍が少し動くだけで永絆の中は敏感に反応する。それは苦しくもあり、同時に気持ちよくもあった。
永絆の後頭部に手を回し、押さえつける様に口唇を貪る藍にされるがまま必死にしがみつき、ゆっくりと揺らされる腰の動きに身を捩る。
「ふっ、ん、んん、は、あっ」
ゆっくりだった動きは次第に速くなり、上下左右に永絆を翻弄する。その動きに置いていかれまいと永絆もまた身体を跳ねさせるうちに圧迫感で苦しかった中は快楽だけを感じるようになった。
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