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第155話
これが番になった者達だけが知る発情期の交わりなのだろうか。
理性が途切れる一歩手前にいて、触れられる度に理性が揺らぐのに切れる事はない。
何度も何度もキスをして、舌を絡ませあい、視線を交わし、微笑み合う。やがて肌と肌が直接重なり合ってもその湧き上がる愛しさだけは見失う事無く混ざりあって一つになる。
「藍……藍……。もう離れたくない……」
「永絆……」
大丈夫、ずっと一緒にいるからと囁いた声に煽られまたフェロモンが濃くなる。
荒く息を弾ませた藍を濡れた窄みが受け入れていく。深く深く繋がり合い、奥を刺激する様に腰を揺らされその度に甘い声が吐息と共に漏れていく。
熱い身体を藍に委ね、発情期の匂いを醸しながら幾度も揺すられ扱かれ、貫かれては精を吐き出す。奥の深い場所を抉る様に体制を変えながら藍の熱が萎む事を忘れたかの様に何度も中に放たれる。
一ヶ月半もの間、抱かれ続けたあの日々よりも今が一番気持ち良くて幸せだ。
永遠にこの時間が終わらなければいいとさえ思える程、藍から与えられる快楽に溺れて喘ぐ。
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