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第198話
「藍っ……藍っ……」
それでも必死に伝えようと乱れる吐息の合間に言葉を紡ぐ。
「好き……藍っ、好きっ……」
違う、この言葉じゃない。もっと深い感情を伝えたいのに、永絆の中で暴れる藍の熱が思考を鈍らせていく。
ドロドロに蕩けた中を奥まで突き、一気にギリギリまで引き抜かれる。抜ける、と思った瞬間また奥まで貫く硬いモノに翻弄され、一番敏感な箇所を掠められると我慢の限界を迎え白濁を自らの腹の上に吐き出した。
「はっ、あ、あぁ……」
脱力感に襲われ気が遠くなる。思い切り吐き出した筈の自身の先端からはまだダラダラと液体が零れている。
「永絆、ごめ……俺、まだだから……もう少し……」
眠気がやって来てウトウトしかけていた永絆の目を覚まさせる様に、藍がまた腰を奥へと打ち付け始めた。
「ひっ……あっ、だっ……めっ」
達したばかりの中を掻き回す番の熱は永絆の身体を再び燃やす。
垂れていた白濁は留まる事を忘れ、決壊したかの如くイき続けては流れた。
「やっ、あ、あいっ……やだっ、あっ、も、むりっ……」
ヤダと言っても、無理だと言っても藍の動きは止まるどころか速さを増し、永絆の中にある快楽のツボをゴリゴリと何度も刺激した。
「なず、なっ……」
ギュッと強く抱き寄せられ密着した肌と肌。自らが吐き出した白い液体が互いの身体を滑らせ卑猥な音をたてる。
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