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第200話

 藍には事情を話して発情期が終わるまでは離れているつもりでいた。だけど発情期の自分を藍は受け入れてくれた。何も心配しないでいいと言ってくれた。  だからもう、藍に全て任せて自分はワガママでいようと思った。  発情期の間だけ、藍を独り占めして好きなだけ睦み合いたい。鎖で繋がれていた時よりももっと頑丈な見えない鎖で、お互いを雁字搦めにするように。 「……まだ俺、足りてないから……離さないとどうなっても知らないからな?」  中に入ったままの藍の半身がピクリと小さく動いたのが分かった。 「ん……好きにしていいよ。オレももっと欲しいから……」  どれだけ求め合って繋がりあっても、暫くは止められそうにない。辛うじて残っていた理性の欠片は獣の様に貪り合うキスで砕け散った。  後はもう、その性の本能のままに発情しあう、唯一無二の番の檻に戯れるだけ。

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