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第8話
「なあ」
耳元で先生の声が聞こえる
「なんですか」
もう少しこのままでいさせてよ、先生
腕の中で
ほんのちょっとの幸せ
「おれは、、、、お前に何ができる」
あ
また苦しそうな声
そんなに気にしなくてもいいのに
「変えられませんよ」
「でも」
「うるさいです」
ベッドがきしむ
目の前には
先生がいる
先生は涙目になってた
「先生がいるなら
先生がいてくれるなら
なんだって僕は耐える」
だから先生、
「いなくならないでね」
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