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第9話

先生は また何も言わなかった ただ強く抱きしめるだけだった それが久しぶりに 眠りを与えてくれた まどろみの中で目を開けたら 一人ぼっちで迎える朝じゃなくなった 本当に夢だったのかもしれない でも違ったから 僕はまた涙を流して 大嫌いだったその顔を 宝物みたいに思う

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