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我慢の限界

「っん…っく、ぁ…ぅ…」 「………」 アルがそこをいじり始めてからもう15分ぐらい経つが、アルはまだじわじわとそこをいじっていた。始めと変わらずもみこむみたいに指の先でやわやわと刺激し、すこしづつ奥に進む。俺はへんな体勢を続けているせいで疲れてもう抵抗もできずに枕にしがみついていた。 こ、れ…焦れったい… 俺のソレはもうかちかちになっているのに決定打となる刺激がないせいでとろぉっと粘度の高い先走りを絶え間無く俺の腹にこぼしている。 アルのことだし『飽きた』とか言い出してすぐに入れてくるかなとか思ったけれどアルはほぐす作業が気に入ってしまったのか、じーっとそこを見つめながらくにくにといじり続けている。しかも俺が聞くなとか言うなって言ったせいなのかアルは何も喋らない。そのせいで部屋には俺が声をこらえる音とアルが俺の後ろをいじるくちゅくちゅという音だけが響いていていたたまれなかった。 「……ッン…んんん…」 「………」 やっとアルの指が前立腺のあたりまで降りてきて、たまらずに腰をひねってそこに指をもっていこうとする。足は大きく開かれて、そこもぷるぷると揺れて情けない姿だったけれど我慢できなかった。そしてやっとの事でアルの指の先がそこにちょんっと触れる。 「……っんぁ!!ッア…」 「…!!」 そこにアルの指が触れた瞬間ゾワゾワッと快感が背筋を伝ってきて体が震え、高い声が出た。アルがそんな俺の反応に驚いたのか少し手を引っ込める。そして首を傾げやっと口を開いた。 「ごめんね…痛かった…?もうあのプクっしたとこ触らないようにするから…」 「は…?」 思わずそんな声が出た。アルはさっきより一層慎重に、ゆっくりと指を動かし始めた。前立腺より手前の位置をさっき以上に緩慢な動きで触れる。焦らされ続けた後ろが前立腺に触れて欲しがってアルの手に吸い付くのがよくわかった。俺自身もう限界になってしまっていた。

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