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「やだ…」の本当の意味
杉田さんは『やだ…』と小さく呟きふるふると首を振りながらオレの手をキュッと抑えていた。
ど、どうしよう…杉田さん、やだって言ってるけど手押さえてるし…
オロオロして杉田さんを見ると、杉田さんは汗でくたっとなった前髪をおでこに張り付かせて、トロンっとした目をうっすら開いて体をぷるぷるさせながらオレの手を押さえていた。
そんな杉田さんを見た瞬間、なんだか心臓のところがドクンってしてまた頭が痛くなった。なんだか頭がぐわんぐわんしてめまいがする。
「…ッ」
「………?」
杉田さんが急に動かなくなったオレを心配するみたいに首を傾けていた。でもその時、杉田さんがなんで『やだ』って言ったのか、なんで手を押さえたのかが急にわかった。ついでにさっき杉田さんがビクってなったところがなんだったのかも思い出した。思い出したっていうより…誰かから聞いたって感じだった…
「……あ…」
「…杉田さん……」
「……?」
「さっきのとこ…触って欲しかったんだね…」
「!!」
「ちゃんと触ってあげるね。」
「…えっ、あ、アル…?…ッア!!」
杉田さんの手をどけてお尻に入れてた指を抜くと杉田さんは体を震わせて高い声を出した。さっきまでおぼつかなくはあったけどこっちを見ていたのに、今はきゅっとベッドのシーツを握って別のとこを見て体をぴくぴくさせてる。
「痛いから泣いてプルプルしてるのかなって思ってたけど、気持ちいいからなんだね……えっち…」
「ッ!!」
杉田さんの耳元でそう言うと杉田さんはびくってなってから耳を押さえて、真っ赤な顔でこっちに恨めしそうな視線をむけてきた。
ほんとは杉田さん、えっちなこと言われるのも好きなんだもんね。
杉田さんはしばらく唇を尖らせてこっちを見てたけど、お尻におちんちんの先っぽを当てたらびっくりした顔になった。それから急に別に…って感じのすまし顔になって、でもたまにむずむずしてほんとはほしくてたまんないって顔でこっちをチラチラと見た。ツンって平気そうな顔してみせるのに本当は挿れてほしくて期待の視線をこっちに投げる杉田さんはエロかった。お尻もおちんちんを当てるとさきっぽをちうちうと吸うみたいに動いてる。
そんな杉田さんを見てると全身の毛が逆立つみたいな気分になってぞわぞわした。
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