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いいこ

「………」 「……ッ」 じーっとこちらを見下ろすアルから目を反らせなかった。少しするとアルは俺の体に這わせていた手を止めて少しだけ首を傾げてから口を開いた。相変わらず目は爛々としていたけどにまーっと嬉しそうな顔で笑っててその顔がアルっぽくてほっとした。 「…杉田さん、さっきのとこ………えっと…ぜんりつせん?だっけ?今いじってあげるね。」 「…え…ッア!!」 「…っん、んんー…ははっ、中くにゃくにゃ……きもちい…」 アルはそういうと後ろにあてがってた自分のものをゆっくりと中に挿入してきた。前みたいにただ奥に叩きつけるみたいにじゃなくて、内壁に擦り付けるみたいにしながらじわじわと奥へ進んでくる。焦らされまくっていた中が喜んで震えてアルのそこに絡みついていた。お陰で感じすぎて体が反る。必死で顔を覆って声を抑えた。 「…っンァっ…っふ、っくぅ…」 「あっ、杉田さん顔隠さないで、あと声も…」 「……っは…っんん…」 「…杉田さん、『お仕事』でしょ?」 「………」 アルは最近俺が『お仕事』って言葉に弱いことに気づいたらしく何かにつけてすぐそう言ってくる。でもそう言われると逆らえなくてそっと手を退けた。アルが多分だらしないことになっているであろう俺の顔を覗き込んでくる。そして満足そうに笑って俺の頭に手を伸ばしてきた。 「ふふー、いいこいいこ…」 「ッ!!」 きっとアルはそれをなんの気なくやったんだろうけど、銀がよく俺に『ええこ』って言っていたのを思い出して胸がきゅうっとなった。 「…ッ!!杉田さん急に締まった………なんで?いいこいいこってされるの好きだったの?」 「…っふ、っん…」 「…………まぁいいや…」 「ッアァっ!!っんんぁ…!!」 アルは尋ねてはきたもののあまり興味がないのか俺が答えないのを見ると動き始めた。しかも宣言通り前立腺を刺激してくる。溜まった快感が一気に溢れてきたみたいだった。声が我慢できなくて手で口を抑えたくなる衝動を必死に我慢する。 「…っふ…っく…」 すると目の前に俺を見下ろして腰を揺らすアルが見えた。俺と目が合うとアルは少しだけ笑って首を傾げた。気持ちよくって、でもすがるものがなくて手持ち無沙汰になっていた手をアルの首に伸ばしてそのままぎゅっとしがみついた。アルとの距離が近くなって汗と混じってアルの匂いがした。アルは一瞬動きを止めたけれど何も言わずにまた動き出した。

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