次の日… 「おはようございます!!」 「……ん？…んぅ…Zzz…」 「あぁ、おはようございます。杉田さん…すごいですね…今日月曜日なのに時間通り出社できるなんて…。」 昨日の今日で朝張りきって出社した俺とアルを迎えてくれたのは山田さんだった。驚きつつも褒めてくれた。ちなみに山田さんの『月曜なのに時間通り出社できるなんてすごい。』の中には『（毎週ヤるんであろう日曜の次の日の）月曜なのに（普段に輪をかけて起きないだろうアルを連れて）時間通り出社できるなんてすごい。』の（）内の意味が含まれている。 ちなみに今日はわざわざ時間通りに出社するためにアルを5時から起しにかかった。 お陰でアルはまだ眠いらしく、俺の肩に頭を乗せて立って寝ると言う器用なことをしていた。 「アル、ほらしっかりして、起きて。」 「……んんぅ…？」 「…もー……」 「…アルくんは相変わらずですね。」 山田さんは微笑みながらそう言った。すると山田さんが何か思い出したようで『あ、そういえば…』と口を開いて何か言おうとした。でも… 「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「!?」 「んぁっ…」 「あ、本人に会う方が早かったですね。」 突然大きな声がして山田さんの言葉の続きは阻まれた。あまりに大きな声で眠っていたアルが目を覚ますほどだった。声のした方に視線を向けるとそこには星野さんがこっちを指差して立っていた。 本人…ってことは星野さんが関係しているのか…？ 星野さんは大股でずんずんとこっちに歩いて来た。よく見るとなんかすごい顔しているし、鼻息が荒い。そんな星野さんが近づいてくるので思わず後ずさってしまった。 「杉田さん!!アル !!」 「…ほ、星野さん…おはようございます…」 「………星野さん…うるさ…」 俺らのすぐそばまで来た星野さんは立ち止まるとガシッと強めの力で俺とアルの肩に手を置いた。 ち、ちかい…し、鼻息荒いしなんか怖い…!! 星野さんの目はキラッキラしていた。