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休憩所…?

「………ねぇ、杉田さん…?」 「うん?」 「ここは?ここ『休憩』って書いてるよ。」 「え、どこ?」 アルに言われて顔を上げた先にはもう随分お世話にはなってなかったが、見覚えのある派手な建物があった。これまた派手な看板には『HOTEL ベガス』といかにもな名前がいかにもな字体で書かれており、その横には『休憩 3時間〜円……』と料金が書かれていた。ッヒっと思わず顔がひきつる。 「ほら、ここ休憩って書いてる。きっと休憩できるよ?静かみたいだし…なに屋さんかな?休憩屋さん?」 「…き、休憩…は……できないんじゃないかな……」 「え?でも書いてるよ?」 「き、休憩()…みたいな…?」 「……なに言ってんの…杉田さん…」 アルに『は?』って顔を向けられる。自分で言ったことだけど今更ながら恥ずかしくなる… これが銀なら一人で休憩してけばとキレるところだが相手はアルだ…アルはここがなにかなんて全く考えてないんだろう… はぁっと息を吐いた。改めて説明しないといけないと思うと顔が熱くなる。アルの顔が見れず無駄にもじもじしてしまう…それが余計に羞恥心を煽った。 「……えっとね…アル…その……ここは…」 「……?」 「…ここ、はね…」 「………」 俺がこうやってなかなか言えずにもじもじしていると、ちょうどその時… 「こっちは??もーどこ言っちゃったの〜?」 「私もサイン欲しいよ〜、アルくーん!!」 「!!」 「!!」 俺たちのいる通りの曲がり角の向こうから声がした。アルの名前をはっきりと呼びながらこちらに近づいて来る。 アルのファンの人だ…!! 頭が真っ白になった。 に、逃げなきゃ…でもそこの曲がり角の逆側に行くと人通りの多いところに出ちゃう…ど、どうしよう…!! パニックになった頭ではうまく考えられない。その間にも声はどんどん近づいて来る。 「アル!!おいで、いこ!!」 「え…でも杉田さんここ…」 「いいから!!」 こうして俺とアルは予期せず『ラブホテル』で『休憩()』することになってしまった。

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