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HOW TO 普通のエッチ

「……教えてくれないならいい…」 「……あ…」 アルの少し拗ねたような声にハッとして顔を上げた。 アルはどうやら俺が考え事をして1人で恥ずかしくなっている間も俺の返事を待っていてくれたらしかった。俺が教えてくれないとわかるや否や週に一度ぐらいしか触れない自分のスマホでたどたどしく検索し始めた。 ………アルが真剣にやっているんだから俺だって力になりたいとは思う…けど… 「………」 ふと『普通のカップルのするエッチ』を想像してみた。それだけで恥ずかしくて声にしようとすると、うっと言葉が詰まる。 ……これを言葉で説明するのは俺にはできない… 目線をあげるとアルがえーっと?と呟きながらスマホを人差し指でつついている所だった。どうでもいいことだけどまだ検索画面にこぎつけてないらしい。 仕方なく大きく息を吐いてそれから吸った。 ……これはアルに『普通のカップルのするエッチ』を教えるためだ…別に俺がしたいとかそういうのは断じてない………ない… 「……アル…」 「なぁに、杉田さん…?……ねえ…俺のパスワードってなんだっけ…?」 「………」 「……?」 スマホに視線を落としてたアルは、俺が隣に来てやっと顔を上げた。きっと俺の顔は真っ赤だったんだと思う。アルは俺の顔を見て首を傾げていた。 「……アル…ふ、普通の恋人のするエッチが知りたいの……?」 「うん、だって前杉田さんに何してんのって聞かれたから言ったら俺のは乱暴すぎって椿が言ってたし。」 「……つ、椿さんに話したの…!?……って、今はそうじゃなくて…」 「………?」 「………その、さ……じゃあ……する…?」 「…え?」 「……だ、から……その…普通の…えっち…」 「………」 自分の発言のあまりの大胆さに恥ずかしくてアルの顔を見ていうことはできなかった。目をそらして、視界の端にだけアルを入れたままそう呟く。視界の端にいたアルはすこし驚いたような顔をしていた気がした。 「…え、いいの?」 「………う、ん……あ、アルがしたいならだけど……」 「する。」 「………」 即答… アルはそう答えるとスクッと立ち上がってキラキラした顔で俺に顔を近づけて来た。俺の手まで握っている。 …何にテンションが上がってるのかはわからないがこういう顔をしている時のアルはなんだかかわいい…… ごくっと唾を飲み込み覚悟を決めて口を開く。 「……じゃ、じゃあまずお風呂入る…?」

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