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マシュマロ

「……いいよ…キス…」 「……え…」 「…キス、するんでしょう?恋人は」 そういうと杉田さんは驚いたような顔でオレを見上げた。 さっき杉田さんがキスをしようとした。恋人同士のエッチを教えてってオレが言ったから教えてくれようとしたみたいだ。 恋人同士ならエッチの時にキスするんだって。 柔らかそうだなって思って触ってみた杉田さんの唇は案の定柔らかかった。 むにむにしてるし……おいしそうであんまり嫌じゃない…かも… 今までエッチした女の子のだれともキスをしたいと思ったことはなかったけれど、なんだか眉毛を下げて泣きそうな顔をしている杉田さんを見たらしてもいいかもって思った。 むしろなんだか気持ちがザワッてしてキスしてあげたいって思った。 「……よいしょ…」 「…えっ、あ…っわ…」 キスするには遠かったから杉田さんをだっこして膝に乗せる。そのまま、まだ驚いた顔をしている杉田さんの顔をあげさせて唇を近づけた。 「うぁっ…えっ、えぇ!?あ、ある…」 「………」 「……う…んん…」 驚いて、顔を赤くして、照れてと忙しく表情を変える杉田さんの顔が近くなって、そしてほんの少し後で唇にふにっと柔らかいものが触れた。 杉田さん、さっき自分でも同じことしたのに慌てて変なの… 「んん…!!ぅ…」 「………」 くっつけた杉田さんの唇はやっぱり柔らかかった。 …なんかマシュマロみたい…ピンク色だし…甘そう… そう思って下唇を吸って、優しく噛んで、舐めてみた。甘くはなかったけれど杉田さんはその度に体をビクッとさせて手をわたわたと動かして面白かった。 でも少しするとキュッと目を閉じて黙ってオレのバスローブを掴んで大人しくなった。 唇をあむあむするたびに『んぅ…』とか『っん…』って声を出してて、それを聞いてるとなんだかもっと聞きたくなった。

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