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似ている

「……まな…?」 「ッ!!」 ……な、なんで… そう呼ばれたことに気付くより先に体が反応した。耳からびりっと電気が走ったみたいに体が震えた。 ……あ…やば… 目の前がちかちかして、とっさに開かされていた足を閉じて体を丸めた。 「ッ…わ…杉田さん後ろキッツ……?」 「…ッア…っう、っひぅ…!!」 「……?杉田さん、イっちゃったの?」 「…ッア…」 ずるっと後ろの圧迫感がなくなってアルは再度俺の足を開かせた。やっぱりそこをそんなにまじまじ見られるのは恥ずかしかったけれど抵抗しようとしてもイったばかりの体では力が入らなかった。 俺の腹は自分の出したもので白く濡れて、それもピクピクと快感の余韻に震えていた。 アルは俺のものをしごいていた手についている精液と俺を交互に見ている。 「……な、なん…で…」 クタクタした体をなんとか起こそうとしながらアルに尋ねる。もしかして記憶が少しでも戻ったのかもしれないと思った。 「…?ああ、『まな』ってやつ?前お兄ちゃんがそう呼んであげたらきっと喜ぶよって言ってたから……杉田さんもしかしてそれでイったの…?」 「…ッ……」 でも記憶が戻ったわけじゃないとわかってまたショックを受けた。 ……また…余計な期待をしてしまった… それが悔しくて思わずそっぽを向いて唇を噛む。でもそうしているとアルが俺と目を合わせるように首を傾け視界に入ってきた。 「……杉田さんそんなに銀のこと好き…?」 「…っ……す、好きだよ…」 「……オレと銀って似てる?」 「…に…てる…」 そういうとアルを不機嫌にしてしまうかなと思ってためらったけれど結局言った。本人のはずのアルにそう聞かれてなんだか寂しくて思わず涙が滲んだ。 「……そっか、わかった…」 「……え…」 アルはなんだか真面目なトーンでそういうと再度オレをベッドの上に押し倒した。 「……杉田さん、オレの事銀だと思っていーよ?」

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