170 / 172

「あ」 「………?」 アルのものがそこに押し当てられて、もうさきっぽは半分俺の粘膜にうまってるような状態で、無意識でだけど後ろが期待でヒクついてるような時にアルが突然何かに気づいたような声を出した。不思議に思ったけど、これから来るかもしれないと思う快感にビクついて目を開けずにいた。でも、俺のそんな期待とは裏腹に、あと少し力を入れるだけでナカに入ってきそうだったアルのものはそこから離れていった。後ろが名残惜しそうにすがるせいでっちゅぅっと音を立てたのが恥ずかしい。 「よいしょ…」 「……?」 しかも俺の腰に触れていたアルの手が離れ、顔に光が当たって、覆いかぶさってたアルの気配がなくなった。慌てて目を開くとアルは浴槽から上がり脱衣所の方へ向かっていた。 ………な、なにしてんの…こいつ…? 「え…アル…?」 「…?」 「や、やめるの…?」 「やめるの?」なんて聞くなんてまるで「俺はしたいのにやめるの?」って言うみたいで恥ずかしくてしょうがなかったがあんまりなタイミングすぎて聞いてしまった。するとアルはこっちを向き直ってあー…と頭をかいてから口を開いた。あとあんまりにもまぬけだったし、悔しいから言っておくけれど、アルだってこの間ずっとソコが勃っててカッコ悪かった。 「だって杉田さん今日おやすみだよね?ごめんね、忘れてた。」 「…は?」 「この間椿「俺と杉田さんに」おやすみくれるって言ってたもんね。」 アルはそう言い終わると再度ごめんねと付け加え、さも我慢できたオレ偉いと言わんばかりに颯爽と去っていった………ソコを完勃ちさせたまま…。後には浴槽の脇に寝そべり、足だけ湯船に沈め、前後共たぎりまくったままの俺が残される。 「え」 露天風呂から見える見事な景色に俺の声が響いた。

ともだちにシェアしよう!