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不安定な身体5※

「っあ、ぁあ…っ!」 初めての感覚に幸の頭は混乱した。 熱くて内壁が焼け爛れてしまいそうな気がしてならない。 幸の蕾は、切れて出血しそうなほど目一杯に広げられ、アマテラスを受け入れた。 「っ…は、全部埋まったぞ」 「く、るし…い」 「分かるか?俺が…」 そう言って幸の下腹をそっとなぞる。 その刺激にも反応した幸はアマテラスの怒張を締め付けた。 「んっ、ぁ…」 「その声をもっと俺に聞かせろ…もっと聞きたい」 「あ、あ…ひぁ、ぁん!やぁ…っ!」 別角度で抜き差しされて、一際高い声が漏れた。 そこを擦られる度、狂ってしまいそうなほど強い快感が送り込まれる。 「ここがお前が可愛らしく啼いてしまうツボだ。覚えておけ?」 「やぁ…っ、あ、あぁん!」 ズン、と勢いよく奧まで突かれると、律動に合わせて押し出されるように声が漏れる。 声を我慢すればるほど吐息が漏れ、逆にいやらしく誘うような仕草になってしまった。 「く、ふぅ…んぁ」 「いじらしいな、幸よ…やはりお前は美しい」 幸にとっては、月光に照らされたアマテラスの顔の方がこの上なく美しいと感じる。 「あま、て…らす、さ…ぁあっ、ま」 「もっと俺の名前を呼べ、そして求めろ…お前を愛でているのはこの俺だ」 「あまてあしゅ、さ、まっ、だ、め!こんな…っ!」 「悦くなってきただろう?ん?」 「あぁう!気持ちい…れす、ぁんっ、むぅ!ふ…」 その言葉を聞き、したり顔を浮かべる。 気持ちいいと素直に口にできたことを褒めるかのように、幸の顎を掴んでねっとりと舌を絡めた。 「は、ふ…っ、きもちいっ、ぁあ…っ!」 幸の中の(たが)が外れたのか、嬌声と共にうわ言のように『気持ちいい』と口に出す。 素直に言葉にしただけで、なぜか幸の快感が増した。 そのせいで身体中の力が抜けて、余計にアマテラスに縋るしかなかなくった。 「も、らめ…っ、れす、だめ…っ、やさしくしちゃ…!」 「もう気をやるか。まだまだ序の口だぞ?」 「いやぁっ!あ、まてあす…っ、ひゃま!」 「なぁ…あの名では呼んでくれぬのか?幸… 呼んでくれ」 耳元で囁くように甘く詰られると、ふぁ…っと声が漏れた。 優しく包み込むような声音が心地よかった。 『幸』、自分の名前を呼ばれる度にむず痒いような、胸の奥が温まるような感覚になる。 男であるのに、生まれた時から斎王になる運命を背負わされていた幸は、周りからも敬遠されていた。 そのせいで、その名を温かみを持って呼んでくれる者はほとんどいなかった。 慈しむように自身の名を呼ぶ声音に、幸は今まで出会ったことがなかったのだ。 「ひかるの、きみ…?」 「幸、その名でもっと俺を呼べ。幸…もっと聞かせてくれ」 アマテラスは優しく壊れ物を扱うかのように、そっと幸の頬を撫でた。 この温かみに全てを委ねてしまいたい、そう思ってしまった。 おずおずと目線を上にやると、アマテラスと目が合う。 この許され難い情事が始まってから、幸はやっと目を合わせた。 (なんて温かい色…アマテ…いや、光の君はずっと僕のことをこんな優しい目で…) こんな瞳に射られて掻き抱かれたら、流されそうにもなる。 それに、全てを包み込んでしまうような温かさに目が焼けるように熱くなった。 「この飢えのような焦燥感、体の変化は一時的なものだろう。すぐに馴染むゆえ、今は辛抱するのだ…」 「あ、ふぁ…あんっ」 「案ずるなよ。今はただ、俺に何もかも委ねてしまえばいい」 神経が敏感になった幸の耳元で甘い声音で囁く。 ささやかな抵抗を続ける幸を懐柔させるには、その言葉を与えるだけで十分だった。

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