「ひ、ぁ…ん、ふぅ」 「こら、声を殺すな。そうだな…お前が素直になれるように少し手伝ってやろうか」 幸の胸の真ん中に手を置くと、アマテラスが力を使ったのだろう、手の中に光が生まれ一瞬のうちに消えた。 アマテラスは満足そうに幸を見下ろし、ゆっくりと抽挿を再開した。 「ひぁあ…っ、あ、んんぁ！」 「そうだ。偉いぞ幸。もっと啼け」 「や、おく…っ、そこ、やぁ…っ！」 「ここを抉られるのが良いのか？それとも突くか？」 「あぁん！し、てぇっ、どっちも…っ！どっちもぉっ！」 幸はまるで別人のようにアマテラスに縋り、甘え、素直に感情を口にした。 それを褒めるかのように、幸が先程覚えたばかりの口吸いをたっぷりと施す。 幸もアマテラスの首にしっかりと腕を絡めて嬉しそうに舌を差し出し、唾液の交換を行う。 アマテラスの体液はまるで桃の果汁のようにほんのり甘くて、クセになる。 もっともっとと身体が欲しているのを感じる。 「俺の神気入りの唾液は美味いだろう？」 「おいひ…っ、ん…く、もっと…ひかゆ、して…」 送られてくる唾液を甘受しながら、アマテラスの精液はさぞかし甘いのだろうと、蕩けきった頭がとんでもないことを考える。 先程アマテラスの言葉に陥落され、更には自分の感情を抑え込むことを術で禁じられた幸にはもう、それが異常だと判断もつかない。 アマテラスの宣言通り、色々な意味で素直になってしまったのだ。 蕩けて舌っ足らずになった幸が可愛らしいあまり、アマテラスは更に気を良くして唾液が口の端から零れるほど深く接吻をする。 片手で桃色の乳首を撫で転がし、時折優しく摘まみ上げる。 幸は胸の尖りが気持ちいいところなのだと徹底的に教え込まれた。 「あぁ、あぁ…。幸よ、可愛らしい乳首がこんなにもいやらしく凝(しこ)っておるぞ」 「んんぁ…っ！触っちゃ…や、ら…め！」 「赤く腫れておる。舐めて治してやろうな」 「あ、あぁ…やぁあん！いっしょ、だめ…っ！」 限界を悟り、幸は頭を振って快感を逃がそうとする。 「好きなように啼け。甘えろ。自分を殺すな。お前の心の内は手に取るように分かる… お前を苦しめているものはなんだ？ 俺自らこの手でたっぷりと愛でて癒してやる。 だから ――堕ちろ」 「あぁう…さみしい、ぼく、さみしいの…っ。ちちうえとも、ははうえとも一緒にくらせなくて、さいおーになるためだけに生きて…。ずっと一人で…。 やっとここでひつよーとされると思ったのに。 おしごとできないし、あまてぁすさまにふけーをしてばかりで、お守りこわれて、怖くて、あまてぁすさまに嫌われてしまう…」 「お前のことを嫌うわけがなかろう？愛し子よ」 そう耳元で優しく語りかけると、幸の蜜壷がアマテラスの怒張をきゅうきゅうと締め付けた。 「ほんと？…ぼく、ここにいていいの？」 「ああ、俺の傍で暮らすがいい」 その言葉を耳にして満足そうにふにゃりと笑ったかと思うと、身体を硬直させてぴゅくぴゅくと吐精し自らの腹を汚した。 「あ、あぅ…」 「いじらしいな。嬉しくて気を遣ったか。まだ俺は出しておらん、最後まで付き合えよ？」 射精を終え更に敏感になった身体を快感が襲う。 「ん、ぁあ…っ、んゃあ…っ！」 「幸、出すぞ……っ、受け止めろ…っ」 奥の奥まで穿たれ、じんわりと温かいものが広がっていく。 (きもちい……) 心地よく、何かがゆっくりと満たされていった。 一人で抱えたままの、幼き日より止まったままの幸の心がアマテラスによって温められていく。 「俺の神気が馴染んでいるようだな。」 快感の余韻でぴくぴくと身体を震わせる幸の頬にそっと指を滑らせた。 幸は無意識のうちにアマテラスの手に擦り寄る。 ずっと一人だった幸にはこの温もりが心地よすぎた。 「誰か、ぼくを…ぼくをあいして…」 幸は遠のいてゆく意識の中、何に懇願するでもなくそう口にした。