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第2話

「また美容院へ行ったのか」呆れたように友人から言われる。 俺は涼しくなった襟元を指で撫でながら、あの人の感触を思い出した。 綺麗で長い指は首筋を優しく包み、リズミカルに髪を切ってくれた。 元々は目の前の友人に彼女ができたため、傷心で訪れた美容院がきっかけだ。 月に1回の逢瀬と俺の恋心は誰にも知られてはいけない。 何事も気付かれてはいけないのだ。 そう……たぶんこのまま、ずっと。 ゆきじ様 Twitter @yukijisou

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