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具合はいかがですか?
ブッブッブッ。
しばらくしてからダイの携帯に聞き慣れた音楽がなった。
マネージャーさんからだ。「別にきにしないから。見てもいいよ。」とは言うけど、やっぱり人の携帯って見れないよ!と言ったら
「じゃ、着信変えるから。」マネージャーさんからの連絡は取れるようにしてくれた。
でも……やっぱり気が引ける。
ので、ダイの携帯は取らず、自分の携帯から連絡をしてみる。
「あっ。こんばんは。お疲れ様です。孔です。
」
俺が名乗る前か、同じくらいに
「孔さん?」
「はい。」
「あー今ダイんところかな?」忙しいようで、矢継ぎ早に質問責めにあう。
「はい。今、ダイんとこです。今、寝てます。」
「そう。どうかな?調子?具合は?」
病院連れて行ってくれたんじゃないのかな?
そんな感じをうけたが、薬飲みました。
って言うと安堵したようで。
「よかった。」ほっとした感じが携帯越しにわかった。
俺が休みをもらったからついてます。って趣旨を伝えると、「えーいいの?」びっくりされた。
そうだよね。いつも時間が会わないって聞いてるんだろ。せっかく休みもらっても出かけらんないじゃん。って……どう、返事をしていいのか困ったら、記者には気をつけてね。ちゃんと釘を刺され電話は切れた。
マネージャーさんは俺たちのことを知ってる。
メンバーも。
応援はできないけど協力はする。と言われた。
アイドルが同性と付き合ってるとはやっぱり言えないんだろ。でも色々、相談に乗ったり便宜を図ったりはしてもらってるから、とてもありがたい。
色々あるんだろう。そっちの世界は。
でもその大変な世界で生きてるダイはスゴイ。だから応援してくる人は嬉しい。
「う〰ん。孔?」電話で起こしてしまったようだ。ごめん。起こしたか?
「誰?」「マネージャーさんだよ、」
あっ。連絡するんだった。って
おぃ?大丈夫か?
俺の心配を、よそに本人は俺の方に寄ってきて、「汗かいちゃった。」……本当、アイドルって怖いよね。人の心配を全然無視アイドルスマイルをだしてるよ。ったく。コイツは!
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