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お熱があります。
アイドルスマイルをふりまきながら
「ゆっくりできるのって久しぶりだねー」
嬉しいそうな顔をして笑いかける。さっきまで落ちてた人は誰だろう。
「お前熱あるんだろう。寝てろよ。」ぶっきらぼうに言っても「ヘッヘッ」って。
赤いよ顔。その頬を手でなでたら
「孔の手、冷たくって気持ちいい。」うっとりした顔をして俺の手を握ってきた。
「……」その仕草にグッときた。顔を向こうに向けて
「ちゃんと寝ろ」精一杯のかっこをつけたけど、
「孔。俺。おねちゅがあるんだー」
いきなりの赤ちゃん言葉に床にしゃがむしかなった。
「……クックッ。孔?大丈夫?」
病人に心配れてしまった。
「大丈夫だから。寝ろ。じゃないと。。。」
そこで言葉を区切って「帰るから。」
「えー!!」
「だってお前。俺の言う事きかないじゃん。」
「……ケチ」
ケチって……なんだよ。拗ねてご機嫌ななめになったかもしれないけど、じゃ言う事聞いてくださーい。と身体さわったら
「アッツ!!」びっくりするぐらい身体が熱かった。
「お前、マジで寝ろ‼」身体を強引にひっぱって寝室に連れていくと、ベッドの中に押し込んだ。
「帰っちゃう?」涙声で聞かれたので、
「いるから……安心して寝ろ」
「帰らないでよ。」……シャツの袖をひっぱりながら、寝息をたて始めた。
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