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いいんだろうか?
安西さん。
……その名前を軽々しく言った自分を呪った。
「話しがあるんだよ。ちょっといいかな?」
と誘われて断る奴がいたら、見てみてーよ。
指定されたおしゃれは飯屋にこんな……
ジーンズでいいのか?
ドア?らしきものを目の前に連絡をするのをためらってたら
「連絡してって言ったのにな。」
後ろから急に声を掛けられ、びっくりした。
「急に呼びつけちゃってわるかったね?」
ささ。と軽く背中を押され、店の中に入れられた。
「ダイのことなんだけど……」
なんの話しかと思ってたけど、この話しかないよな。しかし……ダイ。どこまで話をしたんだ?
うかつに話してダイに迷惑をかけられないから……などと脳内をぐるぐる言葉が回ってたら、
「クックッ、そんなに緊張しないでよ。ダイには聞いてるから。大事な人だって言ってたし。。」と教えてくれた。
今回の事で心配をして連絡したら、俺を怒らした。ってカギ置いてった。って泣きながら言ってきた。と。……「えっ。カギ?」あれ?
俺?カギ?
「いや。えっ。俺カギ。忘れきた?」
「えっ。置いて帰ったんじゃないの?」
「いや。違いますよ。だってダイん家オートロックだからカギしめる必要ないから、そのまま帰ってきちゃったんですよ。」
……なんともまぬけな。
「なんだよー」盛大に笑われた。
。。。
ダイ。やっぱりコンサートに出れないのに相当ショックだったらしく、安西さんが連絡したときは泣きじゃくって大変だった。って。
でもしばらくしたらカギがあって。。俺に愛想つかされたって。また泣いて……「だから俺が可愛い後輩のために連絡をしたんだけど。」
なんだ違うんだ。ダイのヤツ……クックッ……。
「あーなんかアイツ必死で頭ん中とっちらかってて、面白かった。」
あなた、心配してたんじゃ。
「安西さん……もしかして……ダイの事」
その先は怖くて言葉に乗せるのが怖かった。
「いいや。俺はアイツの事が可愛いだけだよ。」その顔は寂しそうだった。
……だって。俺の前でアンタの事、大事な人だって言うし。俺の事は本当に先輩としか、見てないんだよ。
本当に本当に寂しくポツリと話してくれた。
そして、「連絡してあげて。……酷い事した。って落ち込んたから。」
「はい。」
「頼んだよ。」
そこで俺は席をたった。ダイ連絡するために。
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