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カワイイ系だって攻めたいンです-3
「ッ……呂海、テメェ……」
「オレね……翔李クンと、ずっとこんなキス……してみたかった」
「ッ……俺のは下手クソだって言いてぇのかッ!」
フードつきのミリタリージャケットを羽織る翔李に全力で睨まれて、ショートダッフルコートを着ていた呂海はきゅんっと胸を高鳴らせた。
「あれっ」
そして呂海はソレを見つけた。
押し倒された翔李がつい手放してベッドの上に落ちたレジ袋、転がり落ちたローションのボトル。
憤慨しながらも濃厚キスに腰が抜けている不良彼氏を下にしたまま、ヨイショと手繰り寄せる。
「そうだ、コレ……用意しなきゃと思ってたんだけど、緊張して、すっかり忘れてた……」
呂海は自分の真下で唇をびしょ濡れにした翔李に照れたように笑いかけた。
「ありがと、翔李クン……自分で用意してくれるなんて、オレ……なんか感激しちゃった」
「いや、あのな、呂海、それはお前に、」
「いっぱいいっぱい優しくしてあげるっ!」
「ろぉぉみぃぃ、人の話聞きやがれッッ!!」
とろとろなローションが肌にぬるぬる纏わりついては糸を引く。
仄かに香る甘い匂い。
暖房がよく効いた室内でひんやりした感触はむしろきもちがいい……。
「ふーーーーッふーーーーッふーーーーッ」
「あ、あ、あ、ん、ん……っすごぃ……すごぃ……っ翔李クンのココぉ……っ吸いついてくるみたい……っ」
「ろ、み……ッ、ッ、ッ」
「ああああっ……ぎゅってされちゃう……っ翔李クンにぎゅぅぎゅぅって……っすっごい……きもちいい……っ」
模範的正常位で翔李相手に童貞卒業した呂海。
呂海相手に処女喪失した翔李。
ローションで隈なく濡れた股間がぶつかり合って、やたら粘ついた音を立て、また透明な糸を引いて。
同じくぬるぬる塗れな翔李はアソコを突かれる度にぴくぴく仰け反っていて。
「はあっはあっ……翔李クン……っせっくす……きもちいいね……っん……っ」
呂海、エロ過ぎンだろ。
「あっあっ……腰……止まんないっ……ずっとゾクゾクして……っ」
「ッ、呂海……っもちょっと、ゆっくり……ッ!」
熱湯風呂に浸かったかの如く逆上せていた呂海はパチパチ瞬きした。
不慣れに足を開いて、股間をローション塗れにして、ずっと悶えている翔李。
自分より身長も体重もあって、目つきが悪い、さらさらまっきんぱつの不良クン。
「お前ッ……発情期の犬みてぇだぞ……ッ」
自分を助けてくれたカッコいい運命の人。
「ッ……翔李クン、好きっっっっ」
初えっちで理性がぶっとんでいる呂海、がむしゃらにカクカクカクカク腰を振って翔李に愛の雄叫びを打ち込んだ。
「う、そだろッ……呂海ッテメェッ、うっぁ、お前のチンコすげぇビクビクして……ッ」
「あ、あ、でちゃう、でちゃぅぅ、翔李クンっ、翔李クンっ……あ、ん……っ」
「ひッ」
とんだ獰猛小型犬に本能のまま種付けされて目を回す不良彼氏クンなのだった。
「しょ、翔李クン……っオレからのチョコレート受け取ってください!」
「……あんだけ好き勝手しといて今更恥ずかしがんの、おかしくね」
「?」
「まー、いーよ……ほら、やるよ、俺からも」
「わあああっ」
かなり面食らったバレンタインデーではあったが。
本命チョコをもらって目の前ではしゃぐ呂海に正直ガチきゅんが止まらない翔李。
「宝物にするっ宝箱に仕舞っとくっ」
「ばかやろー、もったいねぇだろーが、今食え」
「じゃあ今食べるっっ」
小型犬彼氏、飼い慣らす?
手綱グイグイされて一途溺愛地獄まで引き摺られてみる……?
end
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