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第6話★

「それよりも、一回出したくらいではおさまらないだろう。  もっと気持ちよくしてやるからな」 そう言うと吉泉さんはベッドの脇の棚からボトルと小箱を取り出して、ボトルの中身で指先を濡らすと、あろうことか僕のお尻の穴にその指をつっこんでしまった。 「だ、駄目! そこ駄目ですって!」 歴史的興味とエロへの興味半々で春画の本を見たことがある僕は、衆道の知識もちょっとだけある。 男同士なのにヤリたいと言われ、そんなところに指をつっこまれて、吉泉さんが僕にしたいのがあの絵に書かれているようなことなのだと、ようやく実感した僕はあせる。 「駄目じゃないだろ。  ほら、ちゃんと感じてる」 媚薬の効果とは恐ろしいもので、僕はお尻に指をつっこまれてしっかりと感じていた。 一回出して萎えていたモノも、またしっかりと勃っている。 「初めてなのにこんなに感じるとか、エロ過ぎだろう。  ……それとも、初めてじゃないのか?」 「……え?」 「まさか、あの原田とかいうやつと、いつもこういうことをしているんじゃないだろうな?」 「は? 原田?」 突然おかしなことを言われて僕がぽかんとしていると、吉泉さんはあいている左手で、僕の乳首を痛いほどぎゅっとつねった。 「いたっ……!」 「どうなんだ」 「し、してません! こんなこと、初めてです!」 「じゃあ、原田はただの友達なんだな?」 「は、はい!」 「よし。  痛い思いをさせて悪かったな」 そう言うと吉泉さんは乳首をつねっていた指を離し、代わりにそこを優しくぺろぺろとなめ始めて、僕はまた喘ぎ声を上げる。 えっ、っていうか、もしかして吉泉さんって原田に嫉妬してたの? じゃあ教室で怖い顔してたのもそのせい? そう思うと、僕の乳首を一生懸命なめている吉泉さんのことが、なんだか急に可愛く思えてくるから不思議だ。 そうこうしているうちに、乳首とお尻への刺激のせいで、さっきイッたばかりだというのに僕はまたしてもイキそうになってくる。 「あっ……イクっ…」 思わずそう声を上げると、なんと吉泉さんははじけそうになっていた僕のモノの根本をぎゅっとつかんでしまった。 「やっ……」 「お前、また一人でイクつもりか?  そろそろ俺も悦くしてくれよ」 そう言うが早いか、吉泉さんはあっという間に制服を脱ぎ捨て、凶悪な状態になっている自分のモノにさっきの小箱から取り出したコンドームをかぶせると、それを僕の中に押し込んできた。 「ぎゃーっ!」 「お前、もうちょっと色気のある声を出せよ。  それと、力を抜け」 「む、無理です……」 「大丈夫、お前なら出来るから」 そう言いながら吉泉さんは、ちょっと萎えてしまった僕のモノを優しくこすりはじめた。 そうすると不思議なもので、力が抜けてぎゅうぎゅうだった後ろにも少し余裕が出来た。 「よし、うまいぞ。  いい子だ」 僕をなだめながら、吉泉さんは自分のモノをゆっくりと押し進めてくる。 程なく、あんなものを入れるのは絶対に無理だと思っていた吉泉さんの凶悪なモノは、僕の体の中に全部収まってしまった。 「ああ……、お前の中、すごくいいな……。  お前を会長に選んだ俺の目は間違ってなかった」 額にうっすらと汗を浮かべてそう言った吉泉さんは、男の僕が言うのも変だが男らしい色気を漂わせていて、思わず僕は見とれてしまう。 「よし、動くぞ」 「えっ……あっ…、んんっ…やっ、ん……」 僕に一声かけた吉泉さんが動き出すと、僕はもう、ただただ喘ぐことしか出来なかった。 媚薬の効果のせいなのか、吉泉さんの凶悪なモノで中を突かれた僕は、初めてだというのに感じまくってしまって、たちまち音を上げる。 「も、もうイク……っ!」 「よし、イッていいぞ」 耳元で吉泉さんにそう囁かれて、僕はチンコも触られていないのに中の刺激だけで達してしまった。 いつのまにか吉泉さんの方も達していたらしく、僕の上で荒い息をついている。 「吉泉さん……」 なんとなく、本当になんの理由もなく、僕は吉泉さんの名前を呼んでいた。 そうすると僕の上でちょっとぐったりしていた吉泉さんは、急に元気になったとでもいうようにパッと顔を上げた。 「お前、まだ薬抜けてないだろ?  よし、次はお前が動いてみろ」 そう言うが早いか、吉泉さんは体勢を入れ替えて僕を膝の上に抱き上げてしまった。 僕の中に入ったままの吉泉さんのモノは、恐ろしいことにまた固くなっている。 「う、動くとか無理です……」 「大丈夫、出来るから。  ほら、ちゃんと支えててやるから」 どうしてなんだろう、吉泉さんが出来ると言うと、なぜだか不思議と本当に出来るような気がする。 「んっ……んっ…」 まだ薬のせいで体が熱いこともあって、僕は吉泉さんにうながされるままに、吉泉さんの上でぎこちなく動き始める。 「そうだ、うまいぞ」 そう言いながら、吉泉さんが大きな手で僕の頭をなでてくれるのが無性に嬉しくて、僕はいっそう懸命に腰を振る。 「よく出来たな。ご褒美だ」 「ああっ……!」 そう言うと吉泉さんは下から力強く突き上げてきて、僕はまたわけがわからなくなってしまった。

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