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3-7
まひるは限界まで仰け反った。
向かい合って座っていた先程までの位置と異なり、浅海に背中を預け、後ろから抱きしめられるような恰好で。
下の制服まで乱されて。
たっぷりキスされてすっかり過敏になった乳首と、取り出された熱源を、同時に愛撫されていた。
「んっっっ……!」
程なくして迸った絶頂の雫。
浅海の腕の中でビクリと跳ねた薄い体。
「はぁっ、はぁっ……ぁ、ぅ……っ……ぅ……」
まひるの絶頂を全身で感じ取った浅海は思わずため息をついた。
吐精へ導くことができた満足感、この腕の中にずっといてほしいなんて独占欲がぶわりと高まる。
何だかまひる君中毒になりそうだ。
そばにあったティッシュで彼の粗相を拭い、浅海は、まだ呼吸が荒いまひるを後ろから緩やかなハグで包み込んだ。
「んっ……浅海さ……ん……」
あーあ、帰したくない、お泊まりさせたい。
ずっとここにいてほしい。
「まひる君、一時間くらい休憩したら、帰ろうか」
「ぇ……」
「タクシー代は気にしなくていいから」
まだネクタイをしたままの浅海に帰宅を促され、まひるは、ぎこちなく顔を上げた。
「でも、オレ……」
「君はまだ高校生だし。もうすぐ春休みだろうから、そのとき遊びにおいで」
「……」
「寝て休んでもいいし、冷蔵庫のミネラルウォーターとか、好きに飲んでいいから」
「浅海さん……?」
いやに早口で告げたかと思うとソファから立ち上がり、足早にトイレへ向かおうとした浅海であったが。
「行かないでっ」
大きな声で引き留めてきたまひるに驚いた。
ぎゅっっ
まひるは、乱れた制服姿のまま形振り構わず浅海の片腕にしがみついた。
「浅海さん……たってる」
さすがにバレたか。
あれだけ密着していれば当然バレるよな。
「うん……ごめんね」
「どうして謝るの」
「……」
「浅海さん、さっき、そう言いました。オレだって同じ気持ちです」
「まひる君」
「行かないで、ここにいて……お願い……お願いします」
分別ある年上の男ぶってる俺が情けなく思えてきた。
まひる君はこんなにも本音を伝えてくれているのに。
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