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※小スカ・閲覧注意《読者様リクエスト企画 『雛木と誠吾、尿道責められるってよ』4》

「我ながら上出来です。ほとんど空気が入っていない」 工藤はほっと吐息を漏らし、雛木と誠吾を繋ぐ長いカテーテルを満足げに見遣った。 「双頭ディルドは使ったことがあるが、双頭カテーテルってのは初めて見たな」 矢上も感心し、誠吾の尿で満たされた管を興味深そうに観察している。 「プラスチックのジョイント器具が市販されているんですよ。それで二本のカテーテルを背中合わせに繋いだだけです。 とはいえ、このカテーテル自体は特注品です。どんな体勢で縛っていても、管を通る尿を奴隷自身に確認させるために、特別に長いものを発注したとレイが言っていました。 あの男は本当に、ペニスを(さいな)むことにかけては手間暇を惜しまないですからね」 「奴は(ツラ)だけ見りゃあ、傾国のなんとやらって風情なのになぁ」 信じられない光景に言葉を失っている雛木と誠吾をよそに、主人二人はここにいない男について和やかに話している。 仲がいいわけではないものの、レイに対する認識は一致していて、共感し合えるようだ。 そんな穏やかさのまま、工藤は雛木の亀頭の括れ辺りで止まっていたカテーテルを、迷いなく奥へと送り込み始めた。 なんだか暖かいものがペニスの中に染み出してくる感触があって、雛木は思わず 「や……いや、です……」 と拒否の言葉を口にしてしまう。 勃起が萎えていないため、締め付けられたカテーテルからは大した量は流れ出していないが、それでも自らのペニスの中に他人の尿を入れられるなど考えられないことだった。 「あなたも誠吾君も目立った病歴はなく、現在も健康なようですし、酸化していない尿をやりとりするくらいは大丈夫ですよ」 そういう問題ではないと言いたいが、ブジーとは異なる柔らかい先端が尿道内のあちこちに当たり、少し進むごとに痛みが走って言葉を紡ぐ余裕がない。 「いうっ、った、い」 雛木は痛みを訴えるが、ペニスに管を差し込む工藤の手技には一切の逡巡がなかった。 きっと何度も経験があるのだろう。そうでなければ、カテーテルで奴隷同士の尿道を繋ぐプレイなど思いつくはずもない。 ブジーで予め広げてあったおかげか、カテーテルから滲み出す液体のおかげか、その両方か、カテーテルの先端は勃ち上がったままのペニスにも順調に入っていった。 そしてついに、先ほど雛木が惑乱してしまった、玉の裏の酷く敏感な部分まで達した。 だが、痛いとも気持ちいいとも知覚する間もなく、更に先端がめり込む。 あっ、と思った時にはもう遅かった。 膀胱に到達したカテーテルから、圧倒的な奔流が流れ込んできたのだ。 「ひっ?ひゃひぃいぃっ!」 言葉にならない悲鳴を上げる雛木の膀胱に、誠吾のしぶきが直接送り込まれる。 カテーテルが膀胱括約筋を通り抜ければ、そこから先は当人の意思ではどうにもできない。 事前に空にしていた雛木の膀胱は、流れ込んでくる温かい液体を受け入れるしかなかった。 工藤の前では何度か漏らしたことがあったが、それとは異なる屈辱感に満ちた強い羞恥が湧き上がる。 他人の尿を無理矢理腹に流し込まれるなんて、どう考えてもおかしい。常人には考えが及ばない程に、無体が過ぎる。 だが、そんな抵抗感とは裏腹に、雛木の股間には萎える気配がない。勃起の下で、雛木の腹はみるみる膨らんでいく。 一方の誠吾は、堰き止められていた尿意をようやく解放できた肉体的な安堵感と、その先に雛木の腹があることへの非現実感に、呼吸もままならない様子でひきつった喘鳴を上げていた。 「腹圧をかけなければ、同程度の容積になると流入は止まります。ですが、それではプレイに支障があるのです。誠吾君の膀胱はできるだけ空けたいので、高低差を出しましょうか」 工藤は理科の実験を監督する教師のように言い、無情にも床を指し示す。 「診察台から降りて床に仰向けになってください。誠吾君の尿をあなたがお腹の中で預かるんですよ」 信じられない命令に、雛木はとっさに従えなかった。 誠吾をトイレに行かせる余裕はなかったにしろ、そこにある洗面器にでも出させればいいのに、なぜ。 そんな疑問は、取り繕いようもなく表情に出ていたに違いない。 だが、工藤は雛木を叱るでもなく、酷く優しい微笑で諭した。 「あなたは私に奴隷として扱ってほしいと言いましたね。それは、私に全てを捧げる覚悟があるという意味ではありませんか? あなたが私の所有物ならば、その体を容器として使っても構わないのでは?」 ガン、と殴られたような衝撃を感じた。 そうだった。なにを抗っているのだろうか。主人に捧げた肉体を主人の好きに使われることは、悦びでありこそすれ、嫌がるようなことではありえないのに。 この責め苦も全て、工藤の奴隷であるが故だと思えば、途端に胸に染み入るような歓喜が生まれた。 物のように扱われても構わない。むしろ、そうして欲しい。 雛木は恍惚の表情を浮かべ、自らずるずると診察台から尻をずり降ろした。 「固定用のバルーンがついていないタイプのカテーテルなので、抜けないように自分で支えてくださいね」 工藤の言葉にこくこくと頷き、宝物のようにそっと管を摘む。 まだ、ほんのり温かい。自分が今まさに工藤の持ち物として扱われていることを証明してくれる、愛しい管だ。抜くわけにはいかない。 そんな気持ちでそっと動いたはずなのに、自然と腹圧がかかってしまったのか、可哀想なことにカテーテルを伝って誠吾に流れが押し戻されてしまったらしい。 「やあっ、入ってくる!やだぁ!」 診察室を模した室内に誠吾の涙声が響く。 だがどうしてやることもできず、雛木は誠吾に奔流を押し戻しながら診察台からのろのろと降りる。 ようやく尻にひんやりしたクッションフロアの感触を得て身を横たえた時には、雛木は酷く安らかな気持ちになっていた。 この体は、器だ。何を入れられようと、器には逆らう余地などない。 それでいい。 それが、いい。 雛木の体を満たしているのは、誠吾の羞恥の迸りであると同時に、所有物として扱ってくれる主人へのあらん限りの愛だった。 「サロンに出せないような出来損ないなのかと思ったが、どうやら一級品だな。こいつは生粋のマゾだ。さすがKの奴隷だけある」 主人の命令に従順なだけでなく、奴隷扱いされることを無上の悦びとする雛木を目にした矢上の言葉には、純粋な感嘆があった。 工藤の奴隷として他人に褒めてもらえる幸福感を、雛木は感動をもって堪能した。 こんな風に認めて褒めてもらえるのなら、他人の体液を腹に入れられることなど、褒美以外の何物でもなかった。 「どうぞ、誠吾君のお腹を押して、全てを私の奴隷に注ぎ込んでください」 満足感を隠し切れない、自信に満ちた笑みを浮かべた工藤に対し、矢上も唇を歪めて応じる。矢上の歪んだ笑みは、人間に尿壺を演じさせる工藤への嫌悪では決してなく、興奮を隠しきれないサディストのそれだった。 足を広げたまま真っ青になっている誠吾の腹に手を乗せ、矢上は力強く掌底を押し込む。 誠吾の膀胱に残されていた液体が、圧迫によって雛木の膀胱に勢いよく噴出した。 「「ひあぁぁあぁぁっ!!」」 揃って情けない悲鳴を上げる奴隷たちの惑乱をよそに、誠吾の膀胱の中身は全て『センパイ』の膀胱へと流し込まれた。 反射的に押し返そうとする雛木の筋肉の動きより先に、工藤の手によってカテーテルが誠吾のペニスの手前で折り曲げられ、金属製のピンチで留められる。 雛木は誠吾の小便を満杯に溜めた状態で封をされ、ただただ尿意に悶えるしかなくなってしまった。 「ぅく、う、うぅ……」 押し殺した苦し気なうめきを漏らす雛木を顧みる者はいない。工藤も矢上も、膀胱を空にした誠吾を囲んでいる。 切ないが、今はそれでいい。だって自分は、ご主人様の所有する器なのだから。 雛木はうっかり主人の名を漏らした奴隷にふさわしく、他の奴隷の小便を貯める壺として放置されることになったのだった。 《続》

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