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第4話

 「アハハ、ちょークセェ。あんた何年ヤッてねぇの?」  少年は笑いながら、吐精してぴくぴくと震える性器を指でつまんだ。  「あひ、ああっ…」  達したばかりの性器は過敏で、つままれただけで、たらたらとカウパーを零し始めた。  「涼丞、ちんぽパクパクしてんぜ」  熱帯びた少年の声が、耳に痛い。  「や、めろ、見るな、」  途絶えそうな正気で、拒絶しても、腰はカクカクと震え、指二本を咥えこんだ後腔はひくひく開閉しながら、痺れていた。  「あうぅっ」  ジュニュリと音を立てて指が抜ける。  「やっ」  「何、嫌なの?涼丞」  喉を鳴らして、少年が笑う。  支えを失った体が再び地に落ち、尻を少年の方に突き出したままで、息を整える。  「なんだよ、突っ込んでほしいなら欲しいって言えよ」  「違、」  否定の言葉も聞かずに、少年は自分の髪からヘアピンを一本外すと、それを器用に伸ばす。  言葉では嫌がりながら、躰は次の刺激を期待していた。  「こんなクセェ、セーシ何度も出されたらたまんねぇからさ」  「いっ」  乱暴に起き上がらされ、苦痛が唇を突いた。  「栓しとくよ、その方が楽しめるだろうし、」  真っ黒なヘアピンを舌先で舐め、見せつけるように、僕の尿道口に押し付けた。  「やだっ!やめ、やだ、いやだ!」  「暴れんなよ、傷んなっても知んねぇからな」  「ひぎぃっ!」  勃起した性器に力任せに伸ばされたヘアピンがめり込んでいく。  時折何かに引っ掛かり、脳髄に痛みが響いて、腰が跳ね、腰が跳ねればさらに深く、ヘアピンが突き刺さり、精液が逆流するような感覚に、僕は目を白黒させた。  痛い。  裂ける。  負の言葉が脳を満たし、全身を痙攣させた。  勃ったままの性器の先端から、黒い針金が生えている。  「きひっ、きひぃっ」  妙な奇声を上げながら、僕は腰を震わせた。  少年の指先がその栓をつまみ、引き上げる。  「ひぎっひぃひぃっ!」  じゅるるるると、引き出されるヘアピンに目を逸らせなくなる。  腰を弾ませながら絶頂を味わう、射精する時の様な限りなく快楽に近い痛み。  「あひっ!ひぎぃぃぃぃっ!!」  目の前で先刻よりさらに深く突き立てられたヘアピンに、性器をまぷたつにされる幻覚を見た。

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