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第5話

 まるで玩具の様に、さんざん性器を弄られたあと、両肩を橋脚につかされた。  「あひ、あひ、」  唇の端からとめどなく唾液がこぼれ、下腹部を射精感が渦巻く。  イキタイイキタイイキタイイキタイ。  壊れたテープみたいに、僕の頭の中が欲望に塗りつくされる。  「はぁぁ、」  腹の奥が熱く痒い。  擦って、ぐちゃぐちゃに擦ってほしい。  早く、早く早く。  何でもいい。  早くぶち込んで。  この疼きを癒してほしい。  戒められた両腕がもどかしい。  この手さえ、自由なら、自分の指を突っこんで、気が済むまでほじくりまわし、こねまわして自分を癒せたのに。  くねくねと腰を蠢かせながら、意識して、もはや少年の揶揄したとおり『ケツマン』と化した後腔をひくつかせ、少年に魅せ付けた。  「さっきまでとずいぶん違うじゃん、涼丞」  意地悪く喉を鳴らした少年を見た。  一筋垂れた、前髪が、彼をまた違う少年の様に見せていた。  「ケツマンコひくひくさせて、中の肉まで丸見え」  少年の指が、媚肉をまくり上げる。  あぁ、それだけじゃ足りない。  足りない。  「あひっ、あふぅん」  嬌声を上げながらその指を咥えこもうとすると、あっという間に指は逃れ、絶望的な気持ちで、僕は腰をくねらせた。  「あぁっ!やめ、触って!」  とうとう僕は耐えかねてあられもないセリフを吐く。  「挿れて!挿れて!僕のケツマンコ、ぐちゅぐちゅにしてぇ!」  箍などはずれてしまえばそれまでだ。  僕は腰を振りながら彼の懇願した。  僕を癒してくれるのは彼だけだった。  僕の後腔からは腸液とゲル状の薬が溢れ、しどけなく開閉を繰り返しながら強請っていた。  「そんなに効く薬だとは思わなかった」  肩越しに振り返り、彼を見た僕の眼に、期待のものが映る。  少年の手が、自身の学生ズボンの前を寛げると、長く、黒光りした性器が顔を出した。  「はぁぁぁ」  それで突かれると考えただけで、脳の奥が痺れ、恍惚に唇が弛緩する。  少年がその凶器じみた一物を自分の掌で支え、僕の後腔に押し付けると、僕は腰を突き出して、少年がしやすいように、腰を揺す振った。  「欲しい?」  意地悪く少年が問い、淵をなぞるように肉環のまわりをなぞった。  それだけで、栓をされた性器がびくびくと脈打ち、浮き出た血管が切れてしまいそうなほど隆起した。  「ほしい!ほしい!突っ込んで!早くぶち込んでぇ!」  僕はあられもなく叫び泣きながら腰を押し付けた。  背後で少年が笑うのが判った。  「イロキチガイ」  「あひぁああああっ!」  待ち焦がれていた衝撃が僕を突いた。  最奥まで一気に突き上げられ、脳天まで悦楽が突き抜ける。  「あぃっ、イイっ!!イイっ!」  僕は叫びながら、腰を振った。  「あぎっ、あっあっあっ」  少年の腰がピストンするたび、僕の尻朶に腰骨が当たり、それさえ新たな快楽として僕に刻み込まれる。  「あひっ、あひぃっ、あぁっ」  出口を塞がれた欲望が下腹部で暴れ、睾丸が腫れる。  胎内が充足すれば、今度は開放を求める。  肉襞が、少年の太い幹をしごき、絡みついて離さない。  しっかりと張ったカリが前立腺を執拗に攻め立てる。  「ひぃっ、ひっ、ひぎぃっ」  まるで人語を解さない獣の呻きで、僕は腰を揺さぶり続けた。  彼はそれが判っていてわざと、最も鋭敏な箇所をえぐり続ける。  凶暴な射精感は僕に白目を剥かせ、口からだらしなく涎をこぼさせる。  「イキタイ、イキタイ、イキタイイキタイイキタイイキタイイキタイ」  ほんとんどキチガイの態で僕は腰を振り続ける。  もはや過ぎた快楽は、過度の暴力にすぎなかった。  がくがくと腰を前後させ、体をのけぞらせる。  「あひっあひっ、ああっ、イカせて、イカせてぇ」  あられもなく叫びながら髪を振り乱してごねる。  「やだ」  残酷な少年の声が僕の胸をえぐる。  「俺が楽しめるんだったらいいけどあんたイカせたって、俺が楽しい訳じゃないだろ?」  ぎちぎちと音を立てながら、最奥を突く。  擦られる度、快楽は増し、射精をとどめられた睾丸が腫れながら、淫靡に輝いていた。  「もっと俺を楽しませてくれたら考えてやるよ」  彼のその言葉に縋り、僕は肉筒を滑らかに蠢かせ、奉仕した。

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