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第5話 少年仕事を決める(4)

お店自体の作りは特別感想もないけど 古民家的な古さは感じるけど 台風で吹き飛びそうな感じとかは 全くないので作りが良いんだろう。 お店に置いてある品物も日用品もあるが なんだろうディスカウントショップ みたいな薬も扱ってるし雑貨もある みたいな感じだけど、使い方とかも わかんないのもある。 というか店番は? 万引きとかされないんだろうか? 「ごめんくださーい」 奥に向かって声をかけてみた。 返事がないからもう一度言おうと 息を吸い込んだ時、奥の部屋から 返事をしつつおばあさんが出てきた 「はいはい。今行きますよ」 よいしょと言いながら出てきたのは 優しそうなおばあさんだった。 「いらっしゃい。」 「おはようございます。僕今日からこちらで  お世話になる桐谷希望といいます。」 「あらあらご丁寧にどうも。こちらこそ  お世話になります。私はここで主人と一緒に  雑貨屋をしているマーサよ。  主人も奥にいるからどうぞ入って」 「はい。失礼します」 「ふふっそんな緊張しないで。  さぁこっちよ」 優しそうな話し方が園長先生をちょっと 思い出して懐かしい感じもしつつ マーサさんに促されて奥の部屋に入ったら そこは狭すぎず広すぎずなきれいな居間 だった。 なんか本当物語に出てきそうな感じが してちょっとわくわくする。 居間の真ん中にテーブルと椅子があって そこにおばあさんに似た優しい雰囲気の おじいさんが座っていた。 「おじいさん。今日からきてくれるって  言ってたキリタニさんが来ましたよ。  キリタニさんまぁそこに座ってちょうだい。  お茶でも入れてまずはお話しましょう」 「おはようございます。今日からお世話になる  桐谷希望です。」 「おはよう。私はマシューだ。  まぁ座りなさい。」 「はい。ありがとうございます。」 「そんな緊張せずとも大丈夫。  キリタニさんはこちらにきたばかり  なんだろう?体は大丈夫かい?」 マーサさんと同じ様にマシューさんも 本当に優しさがなんか滲み出てる感じが 凄いする。 椅子に座ってから返事をかえす。 「はい。体調は特に問題ありません。  来たばかりですけどとても良くして  貰ってます。」 「そうかそうか。なら良かった」 「お茶ですよ。熱いから気をつけてね。  昨日ちょうどクッキーを頂いたから  一緒にどうぞ」 そう言ってマーサさんは僕とマシューさんの 前にお茶を置いてマシューさんの横に 自分の分のお茶を置いて座った。 「ありがとうございます。いただきます。」 入れて貰ったお茶はハーブティーみたいな 味でほんのり甘さもあって美味しい。 自然と笑顔になる。 「おいしいです」 「良かったわぁ。それはねうちの裏で栽培  しているハーブをブレンドして作ったのよ」 「ハーブあるんですか。僕もちょっとだけ  育てたことがあります」 「あらっなら一緒に育てるのもいいわね」 「なら早速色々話し合おうか」 そして僕はこれからのことをマシューさん達と 話あった。 その際家族の様に扱うと言われてならば 僕のことは名前で呼んでほしいとお願いした。

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