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第7話 少年仕事をする(1)

あれから僕は順調に仕事をしていた。 マーサさんとマシューさんのお店は マーサさんが好きな花のマーガレット が店名らしいというのは初出勤で 知った。 雑貨屋マーガレットは馴染みのお客さんが 殆どで外からの旅人はメイン通りの お店で買うからここにはあまり来ないらしい。 それでもたまにくるのはマシューさんの 作ったポーション系を求めてくるらしい。 僕はまだ会ったことはないけど。 マーサさんもマシューさんも僕が 何気なしに言った言葉も真剣に 聞いてくれて良ければ採用してくれる。 その結果、店内の商品にはすべて プライスカードを置いている。 プライスカードには品名、金額 そして商品説明を大まかに書いてある。 識字率の高いこの町ならでは出来る事で 口下手な人や声掛けが苦手な人にも 優しい仕様になっている。 そのおかげか最初の1ヶ月は特に 気にならなかったが最近になって 有り難い事に常連さんが増えた。 やはりちょっと接客が苦手な人が いたようで誰かから聞いたのだろう 人達がちょこちょこ来るようになった。 マーサさん達もこれにはちょっと 驚いていた。 基本このお店に来る人は顔見知りで 友人みたいな人達ばかりだったから 気遣いないのも仕方がないと思う。 困る人が減ってよかったわ。と 頭を撫でられてくすぐったい気持ちになった。

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