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第13話 少年モフいイケメンに癒される

んなああああ!!!! 自分でも人生最大に目を かっぴろげてる自信ある! イケメン!!!! 僕の伴侶さんイケメンなんですけど!! しかも衝撃で動けない僕を また抱え込んでゴロゴロ 言いまくってるんですけど!! えぇ!!ナニコレ!!! 安心しながらドキドキするって どんな状況なの!!こんな状況だよ!! いやいや、違うって!! えぇぇ!!しかも腕に巻き付いてんの 尻尾じゃん!!長いよ!!! 長い尻尾が腕にモフモフ!!! あぁダメだ!!パニくってる!! だってだってだって!! こんな状況なった事ないし平凡な 僕にこんなイケメンとかちょっと 神様これ大丈夫なんですか!? モフモフでイケメンですよ!! 略してモフいイケメン! 対して略せてないしな!!! ボキャブラリーの無さが痛い! とっとにかく自己紹介しなければ!! 「あっ僕の名前!!えっと!!  希望です!!桐谷希望って言います!」 「エレムルスだ。」 「簡潔!!!」 「会いたかった!」 「あっぼっ僕も...グゥゥ」 ひゃああああああ!!! ギュウギュウされるぅぅぅ やっばいドキドキがヤバい! 顔が熱い絶対真っ赤になってるよ! その後誰かが役所に連絡してくれた みたいでアザミさん達が来てくれて 無事に...無事かなぁ?? 僕抱えられて行ったし羞恥心的に 無事ではないけど役所には 行けたので良しとしよう。 そして現在僕は役所の応接室にいる。 役所側からアザミさん 僕とエレムルスさんと 保護者としてマーサさん 4人で話してんだけど....なんというか エレムルスさんがピッタリくっついてて アザミさんとマーサさんは あらあらまぁまぁといった感じの 微笑ましく見守る目でこっちを 見てるのが恥ずかしい!!!! 「婚姻は招かれ人であるキリタニさん の心の準備もあるので最低でも3ヶ月 は待って頂く事になります。それまでは 婚約という形を取って頂いて交流を 持って下さい。これは招かれ人に関する 決まりでもありますので守って下さい。」 「分かっている。無理強いはしない。」 「ありがとうございます。 キリタニさん婚約に関して不安等 何かありますか?」 「あっいえ特には。 なんていうか...うまく言えないんですけど 一緒にいると安心感?みたいな しっくり感?みたいなのがあって 不安とかそういうのがあんまり ないんですよねぇ」 「魂の片割れですし、キリタニさんは 最初の説明の際も受け入れて おられたので大丈夫そうですね。 では婚約の手続きは今日されますか?」 「あっえーっと....」 チラッとエレムルスさんを見ると ジーッと僕を優しい目で見てて ドキドキしつつ僕の一存で決めて 良いっぽいので次にマーサさんの 方を見た。 「拒否感がないのであれば 良いのじゃないの?お家も皆で 準備したでしょう?」 マーサさんは優しく笑って そう言ってくれた。 その言葉に頷き返してもう一度 エレムルスさんを見た。 ちょっとビックリしてるっぽい。 「あっあのエレムルスさん」 「呼び捨てで良い」 「あっえっとじゃあ、エレムルス」 「何だろうか?」 「あっあの僕マーサさんのとこの 雑貨屋さんで働いててその裏手に ある倉庫を貰って一緒に住む家を 作って貰ってね....その一緒に 過ごすならそこをって思うんだけど どうかなぁ?」 「ノゾムが居るならばどこであろうと 構わないし、ノゾムが用意してくれた 家でノゾムと暮らす事に何の不満も ない喜びだけだ。」 そう言ってエレムルスさんは イケメンスマイルで僕に言う。 「あっあっあぁぁ...イッイケメン...」 恥ずかしくなって真っ赤になった顔を 両手で覆って悶まくった。 アザミさんとマーサさんは ニコニコしながら僕が復活するのを 待ってくれた。 何とか復活してまだ赤いままの顔で アザミさんに婚約の手続きを お願いしてその後マーサさんと 3人で家に帰った。 その間ずーっとエレムルスさんは ピッタリくっついて歩いてて 僕はもうドキドキし過ぎて 倒れそうだった。

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