初心者でありますればお手柔らかに お触りからお願いします。 というような事をお願いしてとりあえず 数日はお触りから慣らしていこうよ となって向かい合っている今です。 緊張してベッドで正座する僕を 胡座をかいて向き合っている彼 正座する前にエレムルスからルスって 呼んでほしいって言われたので ルスって呼ぶことになったんだけど 距離が縮まった気がしてドキドキ するよねって現実逃避をしている。 「ノゾム緊張しすぎだ」 「そっそうは言っても！」 「さっきみたいに今度は向き合って 　抱きしめさせて」 おいでと手を広げられて恥ずかしいけど 包まれる心地よさを知っている僕は 欲望に負けてフラフラくっつきに行き コアラみたいにルスの足の上に 抱え込まれた。 「ちょっと落ち着くまでは 　このままでいよう」 そう言って焦らず僕を抱えてくれた。 しばらく背中を擦られつつ ちょっと話しつつしたらだいぶ 落ち着いてきた。 「ルス」 「落ち着いた？」 「うん」 「ノゾム顔見せて」 そう言われて少し体を離して 見つめ合うとルスが優しく笑って おでこにちゅっとキスしてきた。 びっくりしてる僕をかわいいと 良いながらまたおでこに こめかみに瞼、鼻の頭、頬と 順番にキスしていく。 くすぐったい気がしたのは最初だけで こんな甘やかな空気は初めてで 優しい眼差しにドキドキして 仕方がなかった。 そして唇の端にちゅっとキスされて 僕の顔は茹で蛸みたいに真っ赤に なってたと思う。 「ノゾム、嫌じゃない？続けていい？」 そう優しく確認をとってくれたルスの 気持ちが嬉しくて僕からも返したい って思って、けど恥ずかしいから 目はぎゅうっと閉じて自分から ルスの唇にキスをした。 下手くそ過ぎて押し付けただけ みたいなキスだったけど ルスが嬉しいよと言ってキスを してくれてしばらくキスをしていた 「ノゾム口あけて」 言われるがままに開けると 中に僕より肉厚なルスの舌が入って きて最初は僕の舌を舐めるみたいに 動いていたルスの舌が少しずつ 奥にきてあれ？長くない？って 思ったのが最初の違和感だった。 僕より長い肉厚なルスの舌が 僕の舌を絡めた時に痛い程では ないけれどザラりとした事にも 違和感があったがそれ以上に そのザラつきが気持ちよくて 体がゾクゾクしてしまった事に 意識が持っていかれて気持ち良さで ぼーっとなってただルスの舌に 翻弄されていた。 気付いたらパジャマの前が全開に なっていてルスの右手が肌を 撫でていた。 僕より体温の高いルスの撫でる 手も気持ちよくて僕は初めての 快感に酔っ払っていた。 体を撫でる手がだんだんと下がり 僕のムスコさんに触れて体が ビクッとしたけど宥めるように キスされて落ち着いてくると そっと撫でられる事にもどかしさを 感じてモゾモゾしてしまう。 ルスが囁くように触っていい？ って聞いてきたから頷き返すと 履いていたズボンをずらされ 僕のムスコさんを出して ルスの大きな手で包まれて 気持ちよさで先走りが溢れた 感覚がした。 ルスに包まれて上下に焦らすように 擦られながらキスもされ気持ちよさで バカになりそうだったがルスのも 大きくなってる事に気付いて 僕ばかりして貰ってるから 僕もしようと手を伸ばしたのに 気付いたルスが手伝ってくれて ルスのに手を触れた時だった。 「え！？ちょっ！え？？」 気持ちよさでボーッとしていた僕が 一発で我に返る衝撃だった。 「えっルスこれ！え？まじ？？」 「ん？なんの事だ？どうした？」 「えっムスコさんめっちゃ痛い！！ 　え！？何これ？棘？？え？ 　棘なの！？え？めっちゃトゲトゲ 　してんだけど！え？マジ？」 「ノゾムとりあえず落ち着け 　言いたい事は分かったから 　その話をするのにとりあえず 　落ち着け」 「えっ？あっごっごめん！！ 　僕びっくりして」 「分かってる、大丈夫だから」 混乱しまくっている僕を 抱きしめて背中を擦って 落ち着かせてくれた事で 頭が回りだした僕はネコ科は トゲがあってそのトゲで排卵を誘発 するという特性を思い出した。 異世界ファンタジーこんなとこは リアルにネコ科にしなくても いいんじゃないの！？ 獣人なんだからなくても 良かったんじゃないの！！！ 僕のお尻しんじゃうからコレ 流血事件だから！！！ 僕はひっそりと 異世界ファンタジーに失望した。