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第3話 少年今後の流れを聞く(1)

眩しさで目を開ける。 ボケっと半覚醒のまま起き上がり 周りを見渡して昨日の事を思い出す。 そうだった。 僕異世界にきたんだった。 「ちょっとガッツリ寝るとか僕どうなの」 思った以上に僕の神経は図太いらしい。 そういえば昨日の夜も寝る前にちょっと 1日を振り返ったけど特に浮かぶことも なかったんだよなぁ。 ばあちゃんが生きてたら違うだろうけど ばあちゃん死んじゃったし、院を出て ひとり暮らしだったしなぁ。 会社はそういえばどうなったんだろう? くらいしか気にすることなかったとか 僕ちょっと寂しい人っぽくない? 異世界補正とかそういうのかと思って 本をみたけどそんなのなかったし 僕ってどうよ。 「勤務先が移動になったみたいな感覚が  ダメなのかもしれない」 まぁ考えたってもう来てしまったし どうこうしようもないからなぁ。 けど僕よりも先に来た招かれ人さんの おかげで慣れるのは早そうだし ちょっとでも早く慣れて仕事探そう。 「とりあえず着替えよう」 僕は役場の裏にある宿舎に寝泊まり している。 着替えた僕はその中にある食堂に 行って身分証を見せてご飯を受け取る。 ご飯はあっさりとしたスープと 温かいパンとベーコンみたいな肉だった。 これちょっとおしゃれな朝っぽくない? 僕こんなおしゃれな朝ご飯とか 食べたことないんだけど!!!! 前の生活より良くなってるとか!!! 慣れて一人暮らしとか出来るように なった時にこの生活出来るのかちょっと 不安になった。 美味しい朝ご飯を食べた後に昨日 担当してくれた人の所に行って 今後の事について話をする。 役場は2階建てで結構大きめで 1階の手前3分の2位は受付窓口に なっていて奥には椅子と机があって そこで話し合いとか出来そう。 奥の方にも扉があって数字が扉に 書いてあった。 会議室みたいなのかな? よくわかんないけど。 「おはようございまーす」 とりあえず窓口に向かって声をかける。 すると近場の人がこっちを向いて 挨拶してくれて奥の空いてるとこに 座って待つように言われた。 担当の人はちょっと遅れるらしい。 お茶のような飲み物を貰ったので 飲みながら待ってると声を掛けられた。 「お待たせしてすいません。  おはようございます」 「いえいえ全然!  おはようございます  今日はよろしくおねがいします」 担当さんが資料を持って来たので 挨拶をして早速僕の事について 詳しい話をすることになった。 「改めまして私は招かれ人担当の  アザミと申します。  急にこちらにこられて不調とか  ありませんか?」 「キリタニです。  不調とかは特にないです。  ご飯も美味しく食べてぐっすり  寝ることも出来ました」 そう言うとアザミさんは 良かったですと安堵した様だ。 すごい心配されてビックリしていると 過去にきた招かれ人さんの中には 精神が不安定になって大変だった人も いたらしい。 あぁそれは仕方ない。 ある日突然そんな事になったら それが当然の反応でもあると思う。 僕の反応の方が多分おかしい。 なのでアザミさんには僕の事を ちゃんと話しておいた。 僕の他にここに招かれ人が来た時は 心のケアをしてくれる先生に 診てもらってほしいと伝えた。 招かれ人関係の話は必ず国にまで 話がいくらしいから安心だ。 マジ手厚いなって思ってたら 前に国の偉い人の伴侶が招かれ人 だった事とかがあってきちんとした 知識をもって対応しましょうねって 言われて今があるんだとか。 確かに最初の方の招かれ人とか めっちゃ大変そうだもんなぁ。  

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