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第5話 少年仕事を決める(2)

お風呂もご飯も終わった。 明日は朝起きたら先に洗濯しよう。 この宿舎は洗濯機みたいなものは なく昔ながらの洗濯板での洗濯だ。 僕は洗濯板での洗濯はタオルだけど バイト先で洗ってたから経験者でも あるから服も洗える。 経験って本当どこで役に立つか わかんないなぁ。 明日はちょっと早起きしたいし 早めに寝よう。 ぐっすり眠れた。 僕ここに来てから眠れないとか 全くないな。 なんというか思った以上に 僕って図太いらしい。 こういう状況になると その図太さはとてもありがたい。 さて起きて行く準備しよう。 まぁご飯食べて洗濯して アザミさんのとこに行くだけ なんだけど。 何か僕独り言は増えた気がする。 まっ良いけど。 なんてブツブツ思いつつも 作業していると役場に行く準備が 出来たので役場に行きアザミさんを 呼んでもらった。 「キリタニさん  おはようございます  話はあっちの方でしましょうか」 「おはようございます  今日はお願いします」 アザミさんに付いていき 案内された席について話を聞いた。 「まずですね  キリタニさんの希望だった  お店ですけど、近場に洋服も  扱う日用品店が1店  ちょっと離れてますが雑貨屋が  1店あります。」 「日用品店と雑貨屋って職種的に  どの程度違いがありますか?」 「そうですねぇ  日用品店はまぁ洋服もですが  家で使う炊事道具やら食品も  ある程度は扱っていますね。  雑貨屋も似てはいますけど  主に器だったりちょっとした  魔道具であったりとかどの程度か  というのはお店に寄って違い  ますけどそんな感じです。」 「あーなんとなくだけど  わかりました」 「今回で言えば雑貨屋の方は  老夫婦が経営しているんですが  おじいさんが魔道具を作ったり  してるんで道具系が多めですね。  ちょっと特殊なお店と言えるかも  しれないですね」 「魔道具ですか。  普通に作れたりとかするんですか?」 「まぁ魔力や精密な魔力操作とか  細かく言えば必要ですけど  特別珍しいということも  ないですよ。  この町よりも僻地とかであれば  作れる人もいないでしょうけどね」 「へぇ。それって僕にも出来たり  するんですかねぇ?」 「そうですねぇ。  雑貨屋のご夫婦のお話ではもし  勤めるとなったらここからは  遠いですしお店の2階に部屋が  あるからそこに住んで良いそうです。  あとご主人の方からは学びたいなら  教えてくれると言っていたと報告も  ありました。」 「魅力的ですねぇ」

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