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遊戯の時間 01

ギラギラと獲物を狙うような瞳を見せつけられ、身体の奥からせり上がってくるような”何か”を感じでゾクッとする。 なんだ.....これは。 「.....何するつもり.....てか何してんだよ....っ!」 「まあまあ、そんな焦るなって。すぐに分かるさ」 俺の制止を物ともせず、慣れた手つきでシャツのボタンが外されていく。 それも片手で。 もう片手の行き先は俺のベルト。 カチャカチャと金具が音を立て、腰回りが緩む。 留具から解放されたシャツの下から覗く肌が空気に触れる。 肌が空気に晒された事に対してか、はたまたこの後に起こりうる事に対してか。 ぶるっと身が震える。 「.....っ、触んな!変態....!!」 「そう言われるともっと触ってやりたくなるなぁ....ほら こんな風に、ねえ?」 「......てっめぇ.....ぃ...ッ、あ゛....っッ!」 「....口の利き方」 「い゛....ッ!!!あ゛ッ、やめ....っ!」 露わになった身体の中心を上から下へと指の腹で撫でるように触れられ、擽ったさに身を捩る。 しかしそれもつかの間。 いつのまにかズボンまで剥ぎ取り終わった大神が、 「逃げんなよ」と意地悪く笑いながら馬乗りになる。 そして俺が身を捩ろうとするたび、文句を言うたび、 爪を立てては皮膚に紅い線を残していく。 薄い、薄い、紅い線。 それでいて色白な俺の身体にはクッキリ残る紅い痕。 己の望まぬ行為に対して一つ、また一つ。 その数が増えていく。

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