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嘘の代償 03
「やっぱローション使っててもキツイな.......処女は」
奥まで一気に挿入し終えた大神はスペースの無さに少し眉間に皺を寄せた。
解してなくてもこれならいけると思ったんだけど...、だの
まぁローションで滑りはよかったし、だの
お仕置きだし多少の痛みは仕方ないよな、だの
もはや俺には呪文にしか聞こえない訳の分からない独り言をブツブツと呟いている。
なんだ、ろーしょんって。
すべり?ほぐす?
しょじょってなんだ?
「さて....と。どう?男に無理矢理突っ込まれた気分は」
俺が大神の独り言を1ミリも理解できない内にどうやら自己完結したらしい。
一人スッキリとした表情で俺へと目を向けた。
「どうもこうも、あるか...っ!最悪な気分だ....!!」
溢れた涙を拭うことも出来ず、嗚咽を堪えることも出来ず。
それでも負けを認めたくなくて、替わりに溢れんばかりの憎悪を込めて睨みつける。
従順なフリがバレた時点で今までの態度はもう必要ない。
水面下での抵抗も嘘の態度も必要ない。
全力で抗うのみだ。
てか自分一人スッキリした顔してんじゃねーよ、
と一人心の中で悪態をつく。
「ふーん、それはそれはご愁傷様。一体誰のせいだろう」
「てっめぇ......っ」
こんな泣いちゃって、可哀想に....と白々しく惚けて笑ってみせる大神に殺意しか湧かない。
誰のせい.......??
ふざけんのも大概にしろよ、
紛れもなくお前のせいだ!!!!!!!!!!!
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