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快感 02(R18)

残ってる理性のお陰で1度冷静になった俺は 目の前の男を再び睨みつける。 これは好き勝手させるもんか、っていう俺の意思表示。 誰がお前の言いなりになんかなるかよ。 「そんな睨まなくても。一体何考えてたのかな」 「お前に関係ない」 「関係大ありだよ。 さっきまでイきたいイきたいって顔して善がってたのに」 「なッ…!」 違った?なんて目を細めながら問われ、火がついたように顔が熱くなる。 「んな顔してねーし!!」 「してた、してた」 「だからしてないってば!!!」 「そんな真っ赤な顔して言われてもなー」 もう肯定してるようなもんじゃん?と真っ赤な俺の頬をつつく大神。 その手を払い除けながら、素直になれない俺は「黙れ」と威嚇する。 「それに、」 「ぁ゙?」 「”ここ”は素直に反応してるし?」 「〜〜〜〜ッ!!!!」 ツン、と下着の中で反り立つモノをつつかれ思わず跳ねる。 と同時に俺の顔は更に熱を上げ真っ赤になる。 「うっさい!!ばか!!死ねよまじで!!!!」 「うわ、暴言のオンパレード。図星なんだろ。 やっぱイきたいんじゃん」 ワナワナと肩を震わせながら吐き出す暴言。 下に伸びる大神の手を必死で掴んで触られるのを阻止しようと奮闘するけど、力の差は歴然。 ジリジリと近づいてくる手にやだやだと首を振る。 『嘘は良くないよ、素直にならなきゃ』 耳元で聞こえる悪魔のような囁き。 脳にまで響く低音がグラグラと俺を揺らす。 こいうところ、ズルい。

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