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快感 03(R18)
『嘘は良くないよ、素直にならなきゃ』
脳を揺らす甘い囁き声。
そして鼻をくすぐる柔軟剤の良い匂い。
決心が揺らぎそうで仕方ない。
「イきたいんでしょ」
「ちーがーうっつってんだろ!!!」
「こんだけ勃たせておいて?ドロドロに汁漏らしておいて?」
「…っ、ぁッ」
「いい加減、素直に認めろよ」
「うる、さぃ…っ」
心が揺れ動く中。
見事に押し負け俺のちんこが再び奴の手に包み込まれる。
ゆるゆると扱かれ、全身が跳ねる様子にニヤつく大神。
その顔はもう確信している。
「ほら、ちゃんと言わなきゃ。イきたいですって」
「っ……」
「ほーら」
「〜〜!!だれが言うかよっ!」
「ふぅーん、あそう。じゃあ仕方ないな」
けれども1度冷静さを取り戻した俺の決心は変わらない。
けどだからって、勿論大神も俺を弄る手を緩めない。
というかむしろ加速。
言葉にする事を拒んで認めないせいで、
またあの悪夢のような嫌がらせが始まる。
「おおがっ....ゃ、やめっ!んんっ...ッ!」
我慢限界なちんこの先っぽを擦られながら首筋を舐められ、俺の噤む口からは我慢の声が漏れ出る。
いくら心が認めたくなくても身体は限界。
手の甲で漏れ出る声を可能な限り抑え込む。
「はぁー言いたくないんだもんねー。ほら、我慢我慢」
「ゃ…ちがっ、ぁッ」
「じゃあイかせてくださいってお願いしてごらん」
「ぃ…や、だ、…ひぃッ」
「じゃー我慢するしかないね、残念」
イきそうでイけない、絶妙な匙加減。
足りない足りない、と。
心に反して身体は刺激を欲し始める。
「ぁッ、や、あ、——ッッ!」
先端をグリグリと押され身体が弓形に反る。
荒く息を吐く俺の欲を受け止めた大神が「あーあ」と呟いた。
「我慢っつったのに、悪い子」
「も、や……ひぃッ」
「だーれが逃げていいって言ったっけ?
こっからが本番だろ」
「やだっ、や…だっ、触、な…ッぁあッ、んッ!」
逃走しようした俺の腰が抱え込まれ、ベッド中央に引き摺り戻される。
そして有無を言わさず、先程俺が出した液で濡れた奴の指が後ろから侵入してくる。
なんでベッドこんなでけぇんだよ、クソっ。
てかいつ脱がされた、俺。
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