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ザアアアと肌に落ちてくる細かい粒子。直接当たってるわけではないようで、どこかに流れたものが飛び跳ねて肌に当たっている感じだ。 熱くもなく冷たくもない温度に、ゆっくりと目が開けたが、なんだか凄く胃が気持ち悪い。それにケツに違和感。 なんだこれ? …なんか、入ってる? 「…ッんあ!?ハッ、あ?な、なに!?」 「あ、やっと戻った?ちょっとクスリ強過ぎたかな、カナ全然正気に戻らないんだもん。困ったよ」 目が覚めた場所は見覚えのない広々とした浴室で、後ろには俺の大好きだった男の姿。ただそれだけでも変だな、と思うのに、どうしたものか凌の両手は俺の腰をがっしりと掴み、その先ではお互いが繋がれている。こういう行為をすることを一度も妄想したことがないといえば嘘になる。 だけど…何故? 要は俺のケツに凌のチンコが入ってる。 「ま、待って…え!?なに!?なんで…?なにやってんの!?」 「なにって、セックス?」 凌がさも当たり前かのように笑う。その笑顔に見惚れそうになったが、慌てて頭を振った。 「そうじゃなくて!なんで俺とお前がセックスなんてしてんだ、よぉ…ぉああっ」 俺が全部言う前に凌が腰を動かし出して、口からはあられもない嬌声が漏れる。しかも浴室なので声が反響してものすごい恥ずかしい。 「カナの方から誘って来たんだよ?俺とセックスしてって」 「ひっ、…え、ウソ…?そんなワケ…あっ、ああん」 「いっぱい出しちゃったからカナがお腹壊したら可哀想だと思って洗いに来たのに、カナってばまた俺のこと誘うから…」 カナが悪いんだ、なんて笑って一際強く奥に打ち付けてくる腰に、なんとか必死に目の前のバスタブのふちに掴まる。 言葉の通りなのか痛みは全くない。ただただ快感だけが背筋を震わせてくる。 「ごめ、…俺、あっ、覚えてない…でもこんなの駄目だ!凌は姉ちゃんの旦那…で、アぁ、う、!」 「カナ~、菜緒さんが今どこで誰と何してるか知ってる?」 ぐりぐりと中を抉る凶暴な迄の刺激に喉を仰け反らせる。夢にまで見た凌とのセックスだけど、こんなの俺が望んでたものじゃない。凌は姉のものなのに。罪悪感で溢れる胸中を知ってか知らずが凌は楽しそうに姉の名前を口にした。 「菜緒さんはねえ、今最愛の人と海外に旅行に行ってるんだよ?新婚旅行だって。笑っちゃうよね。だから、俺達のこれも新婚初夜ってことにしよっか」

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